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努力は報われる?②

努力の価値というのは「報われる」ことで決まるのだろうか。 学生時代に部活動を一生懸命やってきた人で思う結果を出せなかった人は全員価値の無い努力を学生時代にしてきたとなるのだろうか。 必死に受験勉強をして、第一志望の大学に合格できなかったら、その必死の努力はムダなのだろうか。 ここで逆を考えてみよう。 例えば「億万長者になりたい」という目標を持っていた人間が2人いる。 1人はビジネスを必死に覚え、経営者になり、日々勉強の中で少しでも会社の利益が増えていかないか試行錯誤

    • 努力は報われる?①

      人として生きていれば一度は嫌でも聞いたことがあるフレーズ 「努力は報われる」 このワードについて少し私の思うところを記したい。 読者はこの「努力は報われる」というフレーズを聞くと 「その通りだ!」と思う人と 「そんなことは無かった!」と思う人、割合はどちらが多いだろうか。 どちらの割合が多いかというのは実際に統計を取らないと分からない。私の予想は3:7で「そんなことは無い」と思う人の方が多いと予想する。根拠は特に無い。ただ私の人生の中での割合がこれくらいというだけであ

      • 生徒の「ありがとう」に私は喜べなかった④

        題名の回収 大学院2年の時、私としても最後の定期テスト対策をする時期だった。私はいつものように、点数を取らせる最短距離で生徒に授業を行った。六年目になるとテストに出る問題が全て分かってしまう程の経験が積まれる。生徒の点数を上げることは年々容易くなっていった。 生徒は私の出した問題を必死に覚えた。彼は考えるのではなく、覚えることに必死になっている。思考力ではなく記憶力が鍛えられていった。 テストの結果が帰ってきた。素晴らしい点数だ。生徒は満面の笑みで言った。「先生のおか

        • 生徒の「ありがとう」に私は喜べなかった③

          ③は少し題名とは脱線した話を記す 私は高校時代、金銭的な事情で塾には通っていなかった。大学受験も独学で挑んだ。学校の先生がとにかく嫌いだった私は参考書が唯一の先生だった。 とにかく効率の悪い勉強だ。分からないと参考書を調べ、参考書でも分からなければ自分で内容を理解するまで考えるしかない。誰かが助けてくれることもない。今思えば先生に聞けば数分で分かる内容を数時間、数日かけて理解していた。現代では考えられないくらいの燃費の悪さだ。 私は第一志望どころか第二志望も落ち、何

          生徒の「ありがとう」に私は喜べなかった②

          私は大学院まで行っていたので塾講師のアルバイトは6年続いた。ただ三年目以降は点数を取らせることに苦労しなかった。 毎年同じ問題が出るので、毎年同じ教え方をして、成績が上がる生徒を毎年見続けていた。生徒の能力差はあるが教えるペースを変えるだけなのでそこに苦労はしなかった。 一年目、二年目は内容を理解させることに重きを置いていた。テストに向けての勉強ではなく、将来に使える知識として覚えてもらえるような授業をしていた。 ただその知識ではテストの点数を取ることは難しい。テストの

          生徒の「ありがとう」に私は喜べなかった②

          生徒の「ありがとう」に私は喜べなかった①

          学生時代、私はアルバイトで塾講師をやっていた。そのときにあったエピソードを一つ紹介したい。 塾講師や教員をしている人に、「やりがいは何ですか?」と質問をすると、何割かは調べていないので分からないが、一つの回答に「生徒のために」や「生徒の喜ぶ顔が見たい」というのは少なからずあると思われる。 私は学生時代に勉強に苦労をした身で、同じ苦労をしている子供たちを助けたいと思い、塾講師のバイトを選んだ。 私は物理と数学を主に教えていた。読者の中でも学生時代にこの二科目に泣か

          生徒の「ありがとう」に私は喜べなかった①

          「買わせる」のではなく「買ってもらう」

          先日、某販売店でマットレスを探していたのだが、その売り方を反面教師として紹介したい。 最近腰が痛く、私は数万で買えるマットレスが無いか、某販売店に入った。 「腰痛が…」と店員に話すと汎用品もあるがオーダーメイドで作れると言われた。その後、体型を測られたり、実際に寝てみてほしいだったりとあれこれやられた。 私はそもそも予算も聞かれてないし、オーダーメイドの金額も聞かされていない。その時点で買う意欲はもう無くなってしまったがとりあえず最後まで話は聞いた。 最後の最後に金

          「買わせる」のではなく「買ってもらう」

          勝つことよりも真剣勝負にこだわれ

          読者の中で真剣勝負をしたことがある人は何人いるだろうか。 そもそも真剣勝負とはなんなのか。 私の思う真剣勝負について述べていきたい。 私は元高校球児で今も趣味で野球をしている。投手をやることもあるが、年齢が増す毎に全力投球を打たれることが増え、悲しみを覚える今日この頃だ。 しかし、私は人並外れた負けず嫌いで打たれて負けることを良しとせず、最近は技で抑えることも覚えている。 技というのは打者を気持ちよく打たせない技術のことだ。 大きく曲がる変化球ではなく、少し曲がって打

          勝つことよりも真剣勝負にこだわれ

          真面目な優等生ほどマルチ商法にハマりやすい④

          マルチ商法で儲かる方法、儲からない理由なんてものは調べればいくらでも出てくるので改めて説明するつもりはない。 私がやらない理由を述べる。 商売というのはそもそも「消費者がモノを買う、メーカーがモノを買ってもらう」 ここには必ずそのモノが欲しいから買う、欲しいと思っている人に買ってもらう という需要と供給が存在する。 モノを売るためには欲しいと思う人を探さなければならない。 マルチ商法は少しこの仕組みとは違う。まず、売るものを多くの人に欲しいと思わせないといけない。

          真面目な優等生ほどマルチ商法にハマりやすい④

          真面目な優等生ほどマルチ商法にハマりやすい③

          経緯が分かるので①、②を先に読んでもらえると助かる。 【先に伝えておくこと】 私はマルチ商法を全面否定しているわけではない。ただビジネスというのは全てやり方というのがある。 マルチ商法も賢い人間が賢くやれば飯を食っていけるとは思っている。 少し私の学生の頃の話をする。 私は中学まではそれなりに勉強ができ、地元ではそれなりに有名な進学校に入学をした。その進学校に入ってから私は落ちこぼれとなっていった。 原因は分かっている。勉強ではなく空気についていけなかった。

          真面目な優等生ほどマルチ商法にハマりやすい③

          真面目な優等生ほどマルチ商法にハマりやすい②

          まだ①を読んでいないという方は先に読んでもらいたい。 そもそも最初に勧誘をされた経緯を話す。 あるきっかけで出会った女の子からだった。その子の第一印象は愛嬌のある真面目な子だ。学生時代は生徒会長でもやっていたんじゃないかという雰囲気をしている。 その子に私が 「会社の給料だけでは厳しい世の中なので資産運用やとしている」 と会話の流れで深い意味はなく話した。 そこから彼女は「いい話がある」と目を輝かせながら言った。 彼女曰く 「良いものが買えるしその良いものを売る

          真面目な優等生ほどマルチ商法にハマりやすい②

          真面目な優等生ほどマルチ商法にハマりやすい①

          あくまでこの記事は数字的データがあるわけではない。 私がマルチ商法に勧誘され、好奇心でどのような世界かを知りたくて講演会に参加した。その時に見て感じたことを記す。 私はマルチ商法という存在に対して、オススメもしないし全面否定もしない、やりたいのならばやればいいと思っている。 これについて理由を述べると長くなるので私の考えは“非効率的なのでやらない” と、簡潔にしておく。 読者の中にはマルチ商法に勧誘をされたことのない人は当たり前にいると思う。 そんな読者が勧誘

          真面目な優等生ほどマルチ商法にハマりやすい①

          好きなことを仕事に

          好きなことを仕事にしたいと思う人は何人いるんだろうか。 私はどちらかというと好きなことを仕事にしている側なので 羨ましがられることは多い。 今回の題名の回収は綺麗事を言っても仕方ないので 好きなことを趣味としてやるか、仕事としてやるか、私の感じていることを記す。 単刀直入に、趣味と仕事の大きな違いは二つ ・納期、ノルマ ・自分の作りたいものが作れるか 言葉の通りなので説明不要かもしれないが順に説明していく。 ・納期 仕事には必ず納期やノルマがある。何時までに完遂

          好きなことを仕事に

          知識は広げるもの、経験は積むもの

          今の時代、SNSの普及拡大や多くのニュースアプリ等で知識や情報というのが簡単に手に入れることができる。私も仕事関係の知識や趣味である釣りの情報など、あらゆるアプリやサイトを駆使しながら情報を得ている。 しかし、調べて得た知識というのは所詮ただの知識に過ぎないことを常々思う。 誰かの成功談の記事を読むと自分が成功したかのような錯覚を起こす。 誰かのこの仕掛けで釣れました!という記事を見るとあたかも自分で釣り方が分かった気になる。 ではそのコツや釣り方を実際に真似したら

          知識は広げるもの、経験は積むもの