真面目な優等生ほどマルチ商法にハマりやすい②
まだ①を読んでいないという方は先に読んでもらいたい。
そもそも最初に勧誘をされた経緯を話す。
あるきっかけで出会った女の子からだった。その子の第一印象は愛嬌のある真面目な子だ。学生時代は生徒会長でもやっていたんじゃないかという雰囲気をしている。
その子に私が
「会社の給料だけでは厳しい世の中なので資産運用やとしている」
と会話の流れで深い意味はなく話した。
そこから彼女は「いい話がある」と目を輝かせながら言った。
彼女曰く
「良いものが買えるしその良いものを売ることでお金をもらえる」
簡潔にまとめると話した内容はこうだった。続けて
「今度講演会がある。ぜひ一緒に参加してみない?」
私はマルチ商法に興味など無かったが好奇心は強い。社会勉強のために参加してみることにした。
後日某ビルの会議室に出向き部屋に入った。私は驚いた。
①でも話したが若い真面目そうな子がとにかく多い、そして皆キラキラした目をして講師の話を聞いている。
正直この講師の第一印象は“胡散臭い”
ただ、そこにいる他の参加者は彼女を含めその講師に憧れ、「講師のようになりたい!」と語らずともその熱意を醸し出していた。
講師の話術は宗教勧誘に近い何かを感じる。
まずネットで調べれば分かるレベルだが、世界情勢が不安定で危ないという内容を話す。
話を聞き参加者は、「この先大丈夫なのか…」
と不安に感じる。
その不安な感情を利用するように、次はこう話した。
「米国にあるこの企業(マルチ商法の本体)は、そんな不安定な世界情勢でも利益を出している。この先でも潰れることはない強い企業だ!」
と、聞き手の得た不安に対してあたかも救いの手があるかのように魅力を伝える。
この時点で私は何点かツッコミどころがあったが
どうやら参加者はなお一層、やる気に満ち溢れていた。
次回はなぜ彼らはマルチ商法にハマってしまったのか
あくまで私の推測になるが述べたいと思う。
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