駄文2
今朝、死ぬ夢を見た。
自分が死ぬ時に映る走馬灯には一体何が映っているのだろうか。そんなことを考えてしまう。ふと、自分の過去の投稿を見たりすると、数年前の自分も走馬灯に何が映っているのか気になっていた。漠然と時間を過ごしている自分というものを嫌悪し、反省するものの具体的に何か行動を起こすことなく今に至ってしまった。
まるで時間が止まっているような、世界から見放されているような感覚。そんな感覚が、分厚い羽毛布団のようなものになって自分を包もうとしてくる。
多分人はこういう時に、ああ幸せになりたいなど呟くのだろう。きっと自分も過去何度もそういう経験がある。ただ、具体的に何が幸せなのかを、幸せになるために何が足りないのかを把握していないのに溜息のように、幸せになりたいと吐露する様子を見て、おかしくて笑ってしまつことがある。
きっと具体的に明言化することが怖いのかもしれない。もしかしたら今すでにもう幸せな状態で、それを認めたくないから蓋をし続けているのかもしれない。
幸せになりたいって言うたび、自分の中で幸せを高次元なものにして、叶わないものと指を加えるものにどんどんしてしまって、目前の当たり前に落ちる幸せから目を逸らしているような気もする。
幸せになりたいって唱える人が、幸せになったとて、まだ足りないまだ足りないとまだ見ぬ明日を欲してしまうのかもしれない。
幸せになるために、何が足りないかを考えると
いつも自分の嫌なところと向き合わないといけないから始末が悪い。仕方ないけど。
映画などに映る走馬灯のシーンは、自分の人生の中で輝かしかった瞬間を集めた好プレー集というよりは、むしろ、普段の何気ない風景を連ねたホームビデオだ。そう思って生きれたら、どれほど楽だろうかと思うけど、少し足りないと思っているくらいが1番人間的なのかもしれない。
最近やたらと、友達と話すたびに、「5年後の自分はどうなっていると思う?」と聞いている自分がいる。すごく気持ちが悪いことなのは重々承知だが、ほとんどわかんないって答えが返ってくるから困る。高校の時に思っていた23歳と現在の23歳の自分に大きなズレがあって、どんな走馬灯を見るのだろうと数年前も考えてしまっていたくらいには、ロクな成長もない自分だから、5年後のことが不安になってしまう。
28歳の自分もまた、ふと自分の走馬灯に何が映っているのか気になっているのかもしれない。死ぬ時には、もしかしたら、ふと早朝に文字を連ねている今日が断片的に映っているのかもしれない。同じ風景が続いていく走馬灯ほど見てられないものはないので、そろそろ部屋の模様替えでもしようかなと思う。
青く冷めた空。
星が一つも輝かない曇天の夜空の下。
コンビニの帰り道。
いつもこの風景を見ているなと思う。
遠くに響くサイレンの音。
それを掻き消すようにイヤホンをして
音楽もろくに流さず、ただ風に吹かれる。
人は通らない。
部屋の電気も自分の部屋以外全て消えて。
まるで、自分が1人きりになったように錯覚する。
世界が止まる。そんな瞬間を。
何度も体験し、案外好きな自分に驚いたりもする。
いつも、やたらと目が合う野良猫がいる。
夜道歩くと必ずいる。
昼間にはいない。
ただ、毎晩その猫と目が合う。
別に何か餌をあげたり、撫でたりしたいという気持ちは毛頭ない。
ただ、あの猫も今日も生きているんだな。
と思う。
同じ今日を生きている。
お風呂から上がるたび、爽やかな気分になって
気持ちいいと思うと同時に、
「今日も明日に向かって生きようとしているんだな」
と思うことがある。
ああ、生きるんだ。そうだ、生きているんだ。
多くの選択が人生に転がっている途上の中、今日も生きるんだ。
自分の人生に足りないものは
「勇気」と「覚悟」なのではないかなと
最近ふと思った。
なんで思ったのかは本当に書きたくないので割愛する。
本当に嫌いな熟語だ。
もし勇気があれば、いろんな人に声をかけてスケジュール帳をパンパンにすることも容易かったのかもしれない。
もし覚悟があれば、こんなことを考えることもなく、自分のやりたいことに全力を割くことができたのかもしれない。
とはいえ、生まれ持った自分の性。
そういうことができないという自覚を持つという
勇気と覚悟。
期待をしない勇気、自己の弱さを認める覚悟。
多分、それを持てばいいのだとは思うけど
なかなかそうなれないのが難しいところだ。
明日から、授業が始まる。
情けない話だけど、再履修が始まる。
まともな講義は久しぶりだなあと思いながら
しっかりと出席して単位を取ろうと思う。
期待をしない勇気、自己の弱さを認める覚悟。
そんなものを手に入れるのは
もう数年、数十年先かもしれない。
それでも、確かにある
卒業したいという勇気・覚悟を胸に
とりあえず生きて
この問題は単位を無事取った将来の自分へと
投げようかなと思う。
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