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思考法・垂直型と水平型

何事も進んで整然としてゆくと、何かしら行き詰りが起こる。
その詰まりを晴らすには水平思考が必要らしい。
筋道に沿って論理的に考える垂直思考に対して、
常識を外す、前提を疑う、抽象化して多角的に考えるのが水平思考だ。
 
●大きなトラックがトンネルの天井に突っかかって立ち往生した。
足止めを食った後続の車から人々が集まって議論が始まった。
トンネルの天井を削ろうかとか、トラックの当っている所を壊そうかとか
大人たちが話していると、一人の子供がトラックのタイヤを指さして
「少し空気を抜いたらどうなの?」と言った。 これで一挙に解決した。

●公園でアイスクリームがよく売れている。ところが食べた後、紙のカップをみんなが捨てるので公園が汚れると苦情が出始めた。
大きなゴミ箱を設置すべきだとか、捨てた人から罰金を取ってはどうかと
意見が出た。
そこでアイスクリームの店主は考えて、カップをウエハースで作って
食べられるようにした。

●エレベータがなかなか来ないと利用者たちの不満が高まった。
設備の追加や機能の改良が検討されたが、どれも膨大な費用が予想された。
そこで、エレベータの脇一面に大きな鏡を貼ってみた。
利用者たちは鏡を見て身じろぎするので待ち時間が気にならなくなった。

●カニは殻から身を取り出すのが手間な料理だ。そこで店主は考えた。
客にバケツと木槌を渡して、自分で身を取り出してバケツに殻を
放り込む楽しみを提供した。

●金山で働く抗夫たちに毎日新しいわらじを届け、回収して持ち帰り、
わらじを焼いて僅かに付着した金粉を取り出して大儲け。

●4個のリンゴを3人で分ける場合、垂直思考では各人一個ずつ分けて
残りを三等分する。
水平思考では全部ジューサーに掛けてジュースにしてグラスに分ける。
 
水平思考とはなんのことはない、とんちのことか。
とんちと言えば一休さん、語呂合わせで本日1月9日はとんちの日。
屏風の虎、この橋渡るべからず、みずあめ、タケノコの弔いなど
子供の頃読んだ絵本の一休さんのドヤ顔が目に浮かぶ。
 
 

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