心の栄養になる言葉
心理学者の河合隼雄さんが新幹線のキップを買うときに駅員さんから
こう言われて、名言だと書いた。
「のぞみはありませんが、ひかりはあります」
これがお寺の掲示板に現われた。
「望みはなくとも光はある」
人生には望みが絶たれることはよくある、でも仏さまの光明は
いつもあなたに届いていますよという救いの言葉になっている。
毎年お寺の掲示板大賞が選ばれるようになって、
お坊さんたちが励んでいるそうな。
●大賞作品の中にほろりとするのがあった。
「もっとも優しい言葉はその人の名を呼ぶことだ」
●大賞に入らないけどいいなあと思ったのはこれだ。
「希望に目覚め、愉快に働き、感謝に眠る」
●なるほど、いい人生にするための仕組みを明快に表したものがある。
「心が変われば態度が変わる。態度が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる」
●若い頃から今でもこの呪縛から逃れられないでいる。
「他人にどう思われるかを心配している限り、あなたの心は他人のものだ」
●これは本当のことで、ひょいと手に入る物ではなく、いつでも意識を
向けていなくてはそうならない。
「幸福は幸福になろうと思わないと幸福になれない」
●環境に浸りきると見えなくなるから、たまに俯瞰することが必要だろう。
「魚は釣り上げられるまで水の中に居たことに気付かない」
●仕事がうまくゆかないとき勇気づけられた言葉。
「向かい風がないと飛び上がれない」
人は誰でも生まれ出るまでに幾つもの好運に恵まれ、不思議な機縁で
この世に生を得ているという厳然たる事実を見事に喝破した言葉は
明石家さんまさんの「生きてるだけで丸儲け」じゃないかと思う。