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VR『もしもディスレクシアの小学生なら』を体験してきました
資生堂ギャラリーで開催されていた「美を疑え-資生堂クリエイティブ展-」での展示作品『もしもディスレクシアの小学生なら』のVR体験をしてきました。親として、「わからないをわかってあげられない」を少しでも解消したくて、子の気持ちをわかってあげたくて弾丸で行ってきました。
教室の中でディスレクシアの小学生として机に座り、黒板の文字を読むという内容で、「ディスレクシアの様々な症状のうちの2つを再現」されているとのことでした。「か」の文字が「や」に変形していく様子が映し出されたり、教室の中で周りの子供達の声が聞こえたりと、自分だけ読めない、取り残されている状態を体験できました。
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1文字のつまづきの大きさ
知識として知っている内容でしたが、疑似体験することで当事者の気持ちに少し近づけた気がしました。「か」なのか「や」なのか断定できず、その1文字が読めないだけで、文を理解するということへのハードルがこんなにあがるんだということが体感できました。この体験は、読み書きができる私にとってはとても大きなことでした、なかなか辛いです…。
また、読み書きができる人にとっては、なんてことのない文字の並びも、配置によっては、縦書きなのか横書きなのかもわからなくなってしまうから、そこから文字を拾って、読んで理解するまでの道のりは本当に遠いなと思いました。最後VRの中の小学生が「読んでくれたらわかるのに」(正確ではないかもです)と言ってて切実でした。音声で聞けるなら、ほんとにそれで問題解決なんですよね。
読み書きが普通にできる人には理解できないところが多いディスレクシア。その困難さを少しでもわかるきっかけになる体験で、多くの方、特に学校の先生には体験してほしいなと思いました。