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多くを望まないマザー
子供に多くを望むことは、親としては当然のこと。あれも、これも、できるようになって欲しい。勉強も、友情も、恋愛も。それは当然のことだけど。
今日、病院の隣の部屋での会話が聞こえた。先生(女性)と患者さん(女性)だった。失礼ながら、自然に聞こえてきてしまいましたので、ここでコソッと書きます。
「学校のテストの点数が悪くて、叱ったのよ。最近」「ウンウン」「でもさ、ふと思ったんだよね。私の子なんだよね」「そうね」「良い点とって欲しいし、頭も良くなって欲しいけど、所詮私の子なのよ。だから、毎日健康に学校に行ってくれるだけで、素晴らしいことだし、褒められることだって思ったの」「そうね(笑)」
そもそも生まれてくる前は、健康であれば良い。元気であれば良い。男の子でも女の子でも、それだけで幸せ。そう思っていたと。だけど、すくすく育って、学校に行くようになって、点数というものに関わるようになって、知らず知らずのうちに、多くを求めるようになった。
そんなことを話していました。もちろん、勉強することは大事だし、社会に出て行く上で「やりたくないことを、我慢してやること」は学ぶべきことではある。だけど、そればかりに捕らわれて、今ある幸せとか、他の大切なことを忘れてしまうのは悲しい。
「より良い人生」とは、親子間でも異なる。大人は「幸せとはこういうものだ」と、子供の目の前に突きつけるべきではない。と私は思う。それを探すことが人生だと、教えてあげたい。