フランクル『夜と霧』と、人生のコペルニクス的転回
『夜と霧』のことは、名著として概要とタイトルは知っていた。高校の倫理の教科書にも「人生のコペルニクス的転回」の解説が書かれていた。
でも、私は心の準備が出来なくて、『夜と霧』をずっと読んでいなかった。
『夜と霧(新版)』(Amazonから引用)
ユダヤ人精神分析学者がみずからのナチス強制収容所体験をつづった本書は、わが国でも1956年の初版以来、すでに古典として読みつがれている。著者は悪名高いアウシュビッツとその支所に収容されるが、想像も及ばぬ苛酷な環境を生き抜き、つい