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「他人は変えられない。変えられるのは自分だけ。」は本当なのか


10年以上も前の話です。

転職したばかりの職場に、はじめはおもしろい人だな〜、と思っている御局様立場の女性がいました。
しかしその人のことがだんだんとわかるにつけ、本当に嫌な人だと思った。
わがままし放題で、ボスに取り入ってボスの弱みを握っているらしく、ボスもその人には甘い。

うわ〜、、、とんでもないところに来てしまったと、思いました。
彼女は特に新しく職場に入ってきた人に対して、この力を発動するらしい、そう他の人から聞きました。
誰か、当たり散らす相手がいつも必要な人なんだと。

転職して数ヶ月後、職場のこの図式を知った時、驚いたけど、
ただ、ボスが変わらなければこの人も変わらないだろうな、と思いました。

まぁ本当に、マンガみたいな嫌味なことをしてくるし、言ってくる。
たとえて言えば、朝飲むお茶の上から雑巾を絞る、、、みたいな。


とは言え、すぐ辞めるわけにもいかず、
同じように嫌味を言えないし、いう気にはならないし。
とにかく、同じような嫌な人にはなりたくない、と強く思ったんです。

私は何か悩みがある時、好きな本に、答えを求めることが多いのですが、
それで、その時も、解決できるかもしれない本をいろいろ読んで、この言葉に出会いました。


他人は変えられない。
変えられるのは自分だけ。


「これは、やってみるしかない。」
「自分が嫌な人間になるんじゃなく、自分がいいと思うやり方を貫いてみよう」、と思いました。

その時は、「仕事人間に徹しよう」と思ったんです。

ボスはとても忙しい人で、朝から夜まで仕事するタイプ。
部下にも無茶振りを発揮して、やれるかやれないかは考えずにあれこれ仕事を振ってくる人でした。
が、私はそれでもプロフェッショナルとして仕事していこう、完成度の高い仕事をしようと思って、ボスへのラリーを打ち返していきました。

嫌な人に嫌な態度や行動を取られても、大人の態度を取ろう、と努めました。
やり返しはしない、毅然とした態度を保つ、みたいな。

それで、
いい方向に変わったのは、ボスじゃない先輩が気を回してくれて、嫌な人と別の部屋で仕事することになりました。
それはとてもよかった。

がしかし、
嫌な人の態度はほぼ変わらず、私の仕事量が徐々に増えていきました。

ボスは、私に仕事をどんどん振ってくるようになりました。
私がプロフェッショナルに徹して、仕事人間になったから、というのもあっただろうし、
嫌な人は「その仕事はイヤ」と、ボスに直接言う人だったからです。


私は帰る時間がどんどん遅くなり、土日も携帯が鳴って呼び出される始末。
職場で蕁麻疹が出て、急遽病院で点滴を打ってもらったりで。

これはたまったもんじゃない!と。
忙しいボスなので、書面で、
「たとえ仕事がその日に終わらなくても、これからは定時で帰らせていただきます。体が持ちません。云々」とお願いしました。
(直接話をするのを憚られるほど、忙しいボスでした)


その直後は仕事が減ったけど、また増えて、やっぱりボスも変わらないわ、、、と思いました。

私はそこから転職を考え、最終的には自分が望む転職ができたんです。
もう脱出するしかないな、と思えたので。


ただ、
引き継ぐ時に、なぜかボスは二人採用して、私から二人の人へ、仕事を分けて引き継ぐことになりました。

私が二人分も仕事していたの、わかってたんですよ。
それなら二人分の給料くれ〜!って思いました。


この経験があって、その後もいくつかの職場で働いた経験を経て思うのは、

他人は変えられない。
変えられるのは自分だけ。

これだけじゃ、足りない。


もちろんそうなんだけど、
「自分の意思を伝える」

これが抜けてました。


大人の態度や行動を取ろう、
それだけじゃ曖昧すぎるし、何も主張しなければ、相手の嫌な態度や行動を受け入れてるのと同じでした。

嫌なことをされたら、それは嫌です、と言う。

これ以上の仕事はできません、と言う。

相手が変わらなければ、何度も言う。
伝え方を変えて、伝わるまで言う。

これが必要でした。


私は仕事に「嫌(いや)」と言ってはいけないんだ、仕事はイヤとか言うもんじゃないんだ、と新入社員時代に思うことがあって、そのまま生きてきたので(昭和の時代はそういうものかな)、
まず、イヤと言うことができませんでした。
言ってはいけないと思っていたから。

仕事であろうと、プライベートであろうと、人に気をつかって生きてきたタイプの人間には、他人に対してNOが言えないんですよね。

YESか黙ってるかどっちかで。



NOを言う場面は、意外とたくさんあります。
言い方もたくさんあります。
ただ、練習してないと、使いこなせない。


だから、最初は下手でもいいし、ストレートになってしまっても構わないから、
もし今、あの時の私のように我慢していることがあるのなら、イヤだと、NOだと伝えたほうがいい。

NOというのは、相手を否定していることではないから。
相手の行動や態度を受け入れられない、ということで。
そこを理解していれば大丈夫。

まずはそこから。


相手を受け入れることばかり多い人は、こうなりがちなんじゃないかな〜、と思います。
ついいろんなことに気がついてしまって、職場でも人に言われる前に動いてしまう人とか、
他人の目が気になるとか、他人に評価を求めているとか、喜ばれるとうれしいとか、
それが過ぎてしまうと、しなくていい我慢になってしまうし、NOが言えなくなる。

自分の意見を言えなくなっていきます。


私はこう思ってます。ということをなるべく普段から伝える。
これは、本当に大事だなと、思うのです。


NOを言えなくても、「私はこう思ってます」を言えるようになると、
相手は、「これは、この人はNOなんだな」、と察したり、理解するように変わります。
実際、変わりました。


NOは言ったほうがいいし、言えなくても、自分の意見を言おう。


一つでも二つでも、その数が増えると、きっと自分軸が育って自分への信頼度が増すんだと思います。


長文になりました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

#毎日note連続投稿中 #通算222本目

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Meijia
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