見出し画像

【読書レビュー】『小説現代11月号』特集“将棋と小説”/青山美智子さんの短編“授かり物”

『小説現代』
初めてこの雑誌を買いました。

一昨日、Instagramでフォローしている作家の青山美智子さんが、将棋をテーマにしたこの雑誌に小説を寄稿した、と発信していたのを見ました。
なぬ!?そんな雑誌が出たって!?

棋士も好きだし、青山さんも好き。
しかも表紙がどう見ても、渡辺明九段(を漫画家の奥様が描いた『将棋の渡辺くん』)だ。
「好きがミックスされた特集号だなんて、これは買わなきゃ」と!
早速書店にダッシュしました。

1店舗目、売り切れていて、狙いをつけて2店舗目に電話して、無事取り置きを依頼。
田舎だから入荷されてないお店もあるらしく、無事、買えました。
よかった〜。

漫画『将棋の渡辺くん』もあるよ^^


この本、渡辺明九段の対談もおもしろいし、短編ばかりだけど「将棋」がテーマになっていて、どうやらミステリものが多い様子です。
短編でも、なかなか濃厚な読み物が多そうだと、パラパラめくって感じました。

まずは、渡辺九段と岩谷翔吾さんの対談を読み、先崎九段のインタビューを楽しんで。
明先生も先崎先生も相変わらずおもしろい。普通にしゃべっててユーモアがある先生。好きだな〜。

そして青山さんのショートストーリーを。
私もファンである藤井七冠と、青山さんは、なんと同郷つながりなんですね。
愛知県瀬戸市出身。
そんなご縁もって、青山さんに寄稿のご依頼があったそうです。
だからなのか、物語の最初は、藤井七冠らしき人から始まってます。

今回のお話は、50歳ぐらいのシングルマザー松原芳枝と、一人息子の利樹くんのお話です。
もちろん、将棋が出てくるんですけど、利樹くんは棋士を目指していて、、、、という話じゃないんですよ。
そこにどう将棋が絡んでくるのか、は読んでのお楽しみ。
青山さんらしい、希望の光が差してくるお母さんと息子の物語です。

私も芳枝さんと同世代。
息子はいないけど、読んでなんだか胸にツーンとくるものがありました。
青山さんらしく、読者の心をせつなく揺さぶって、そしてあたためてくれる物語だと思います。

将棋がお好きな方にも、青山さんがお好きな方にも、ピンときた方にも、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。

そして今日は、竜王戦第三局2日目、今、山場も山場です。
どうなりますか、楽しみ楽しみ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

#毎日note連続投稿中 #240本目  

いいなと思ったら応援しよう!

Meijia
もしよろしければ、サポートをお願いいたします。とても励みになります٩( 'ω' )و いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます🙏