#11 小説「今夜、すべてのバーで」感想
アルコール中毒の中年男性・小島容(こじまいるる)が入院生活を送る中でアル中とそれによる生死について向き合う物語である。ジャンルは「ヒューマン」。要素に「酒」。著者は中島らも。1994年に講談社より刊行。
とても読みやすくおもしろい。中島らもの体験に基づいているそう。プロットもおもしろいが、コミカルな表現も本書の魅力だと思う。お気に入りはP33,l3~5である。淡々とした語りから繰り出される強烈なたとえ表現に声を出して笑ってしまった。
本作には主要な登場人物が4人いる。主人公