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1991年 SideB-2「月の裏であいましょう/オリジナルラブ」
木原龍太郎作詞 田島貴男作曲・編曲
・「バナナチップスラブ」(フジテレビ系 1991/10/17~1992/1/2)オープニングテーマ
そのピチカートファイブが日本コロムビアに移籍する直前までボーカルを務めていたのが田島貴男である。いわばオリジナルラブとの掛け持ち状態だったわけだが、その田島が再びオリジナルラブの活動に専念するとしてピチカートを抜けたのが1990年の夏。その後オリジナルラブは東芝EMIからメジャーデビュー。この曲はメジャーデビュー第2弾シングルである。「バナナチップスラブ」は、デビュー直後の松雪泰子を主演に、湾岸戦争後のニューヨークで全編ロケーション撮影された全12回の深夜ドラマ。監督はおなじみハイパー・メディア・クリエイターの高城剛で、多方面で活躍した彼のこれが代表作といっていいだろう。音楽監督に藤原ヒロシ。脚本には信本敬子の名がある。
その映像感覚(特に色彩感)やNYの風景の切り取り方、双子のドラッグクイーン・ジョンとポールをはじめとした奇妙な登場人物など、当時の最先端の表現として見るべきものは多かったが、この番組の一番の売りは「高城剛」その人であった。画面にもガンガン出てきていたし。この時期確実に時代の最先端を担っていたと言っていいだろう。このまま映像方面メインで活動していたらどうなっていたかなとも思うが、多分それは無理だったのだろうなー。