歩んで行こう
何もかも 嫌いに なった
投げ出してしまいたくなった
そんな 日々を 漫然と過ごしていた
生きるって、どんなものだっけ 辛くても泣いてはいけないと、愚痴を溢してはいけないと、そんな生き方でないといけないのだったっけ。
わたしは たまに 赤子のように 泣いている ひとの居ない、静かな部屋で。声を駄々漏らして。爪で皮膚を引っ掻いてしまいそうになるくらいに、泣いている。
泣いたあとに虹もかかりやしない。ただ、現実を乗り越えていかなくては。そんな、既にある物語をなぞっていくような気分で歩き出す。だって、もう引き返せない。泣いたって、戻れやしない。だから。
歩んで行こう。
歩んで行くしかない。どれだけ、嫌になって。泣いて。吐いて。
それでも、歩んで行くしかない。たまには立ち止まる。それでもいいんだ。立ち止まって、深呼吸して、生きているということを。
命を感じて、わたしが肯定されているということを、自分でこころに描いていく。紡いでいく。それだけでもいいんだ。
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