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カタチになるまで 終盤
長いながい制作工程の記録を残しておきます
技法についてはこちらを
粘土原型づくりから石膏作業について
やっとカタチができました
作品となるまでの次の工程です
研磨作業
ガラスの研磨機にて
ガラスを整えたり削ったり磨いたりします
この工程を
ガラス業界用語ではコールドワークといいます
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143583730/picture_pc_195c0674d920ecb55f0063c465409655.png?width=1200)
コールドワークの時間がかなりかかる‥本当にだいぶかかる
力仕事なのもあってこの作業が一番長い工程に感じます
体力と集中力勝負です
研磨作業といっても磨き工程に入る前に
まずは荒削り作業をします
荒削り作業は
ダイヤモンドの含まれた器具を機械に取り付けたもので削ったり
据え置きのダイヤモンドの機械にガラス作品を押し付けてガラスを削りします
コールドワークでは
絶え間なく水を使います
ガラスと器具が接すると熱が発生してガラスが熱割れを起こします
水を接点にかけ続けながらガラスを削っていきます
なので真冬のコールドワークは苦行
氷点下15度のわたしの山暮らしでは修行以上に厳しいので
毎年冬は制作はせず冬籠りとしているのです
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143583750/picture_pc_54a9fd629d1a63ef009a35ae09cae6bc.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143586211/picture_pc_41426ab49fc088be2c48b5bdc6644970.png?width=1200)
つぎの荒削り作業はこちら
この機械は縦軸にまわるもの
器具を付け替えて使用します
わたしは
ほとんど荒削りのダイヤモンドディスク2種類を使います
わたしのコールドワークスタイル
カッパ
長靴
水仕事エプロン
ガラスの粉が飛ぶので頭に手ぬぐい
フェイスガード
フェイスガードの下の大きなマスク
大きな音がするので遮音のヘッドホン
フィットする厚手耐油ゴム手袋
完全防備でコールドワークをしています
髪の毛はキュっとまとめて
どの機械も回転するものなので巻き込まれ事故防止のため
作業工程により機械を使い分けます
上の動画はベルトサンダー
わたしは荒い目のベルトを2種をつかって
ガラスのカタチをみながら曲面をなめらかにしていきます
この工程をすることで
機械で作られたピシッとした直線の面が
ゆるやかなぼんやりとした少しとぼけた面にかわります
わたしの作品がシュッとしていないのは
この工程をあえてしてるからです
大きな切断機
ダイヤモンドの巨大ディスクがついています
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143586091/picture_pc_a77b815c17064a7cdbf19446dc8b751f.png?width=1200)
硬いガラスをジョリーンと切ることができます
音がすごい
下は小さなダイヤモンド切断機
小割り切断機といいます
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143586199/picture_pc_77e97666fe831c04d1ce6b2c7eb117d6.png?width=1200)
小割り切断機は
小さなパーツを切ったりします
手で押して切るので力を入れて切ります
写真後ろはサンドブラストマシーン
このあと
大嫌いな磨き作業があります
いろいろなコールドワークの工程を経て やっとやっとガラスのカタチ部分完成です
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143586495/picture_pc_48926e9528ef13fa7b1f28cc3835e564.png?width=1200)
このあとは
机の上に作品を広げて
楽しい工作作業となります