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子供の『共感力』を育む

こんにちは!

今日も育児と家事に奮闘中のパパセラです!

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今日は『共感』についてのお話。

育児において、多少なりと子供の将来に希望を持って臨んでいる人は多いだろう。その希望の中でも『人の気持ちがわかる人になってほしい』という願いはどんな親にもあるだろう。それはおそらく、『共感力』を育んでほしいということだ。そんな『共感』の基礎になる内容を書いている。

〈ミラーニューロンシステム〉

少し脳科学の話をしてみる。皆さんは「ミラーニューロン」という言葉を聞いたことがあるだろうか。名前の通り「鏡(ミラー)」のような神経システムである。他人の行為を観察すると、観察している側の脳も同じように活動する、というような神経システムのことをいう。このシステムは20年程前に発見されており、様々な研究がなされている。私の本職でもあるリビリテーションの分野でも研究されているようなシステムだ。子供の模倣(マネ)においてはこのニューロンの働きが関与しているとも言われる。

〈模倣(マネ)から社会性へ〉

子供がする模倣はミラーニューロンシステムが関与している。ただ、単に行為だけを模倣しているだけなのだろうか。実は、行為の手順などのシンプルなものに反応するだけでなく、他者の行為に対する目的などの意味理解でも反応する。つまりミラーニューロンは、他者の行為を理解しようとする際に必要なシステムでもある。だから、子供が模倣(マネ)をしているときは、他者を理解しようとしている、すなわち『社会性』が発達している段階なのだろう。

〈モンテッソーリ教育の3M〉

話が少しを変えてみる。『モンテッソーリ教育』の書籍で、『子供が伸びる教え方』という項目があり、ポイントを3つのMでまとめられていた。

①見ていてね
②待っていてね
③もう一度やるから見ていてね

この3Mの中に、『見る』という行為が2つも含まれている。モンテソーリ教育においては、子供の自己肯定感を育むことが大事とされているそうだ。それは子供自身の達成感や頑張りのプロセスを評価するということから育まれる。しかし、この教育プロセスにおいて、自己の肯定感だけでなく、「見る」という行為から「模倣」という行為に移行していくことによって、他者への思いやりを培うきっかけにもなっているのかもしれない。そこから、『共感力』が生まれ育っていくのだろう。

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今回は、『共感』について、神経科学やモンテッソーリ教育などの知識をまとめてみた。子育てをしていると、自分の子供が自分のマネをされることは経験するだろう。私は、自分のマネをされると正直「イラッ」としてしまう(笑)。しかし、親の「マネ」は、子供自身が親の行動を理解しようとしていることの現れかもしれない。そう思うと少し微笑ましくも思えてくる。そんなふうに思いながら子供の行為を観察していると新たな発見が見えてくるかもしれない。

ではまた!!


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