ウミノケムリ

考える雑草の備忘録

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最近の記事

「社会」と「虚構」に生きる、美しきクズどもへ(または就活生への確かな激励)

気づいたらさっき入れたばっかりのコーヒーを飲み干していた。 最近、こんなことがずっと起こっている気がする。 人の話をしっかりと聞いていたし、相手に質問されたことにはしっかりと答えているのに後で思い返したらどんな内容だったとかが全然思い出せなかったり。 はたまた一人で読んでいた本の内容を漠然と覚えているしなんなら途中で出てくる人名を細かく覚えているのに、まるで夢を見ていたような感覚を読了後に覚えたり。 旅行に気の置けない友人たちと行って最高の時間を過ごして馬鹿みたいに笑って写真

    • 「お笑い」という不条理に対する返note

      古典の授業は大嫌いだった。先生が嫌いだった。日本語なのに読めないから嫌いだった。女々しい短歌ばかり歌うから嫌いだった。 だがそんな授業の中から学んだ数少ないことの一つに、「返歌」というものがある。 ある一つの歌に対して、手紙で返事を書くかのように歌い返すあれである。 時には恋情に答え、時には皮肉に答え、そして時には世界に答える。 この記事は我が人生初の試みとなる、noteに対する「返note」である。 今までの独白と違い、僕にはこの文章を確かに読んでほしい人がいる。

      • 「京都と禅と革命」の声 ー大学生最後の夏休みを振り返ってー

        2021は「すごい」年だった、とまだ三ヶ月以上残っているのにそう形容したくなる。混沌と混乱と狂熱は、確かに僕と一緒に来た。だがたとえこの夏休みが僕にとって有意義であっても、決して「楽しい」ものではなかった。もちろん楽しかったことはたくさんあった。だがそれ以上にとても過酷で、いやというほど現実を突きつけられる夏でもあったのだ。 思えば2月の初めから、それは既に始まっていたのかもしれない。新年から心を入れ替え、一ヶ月ほど計画的な勉学や運動を続けることに成功し、資本主義的な自信を

        • 「書く」という行為について

          いつも文章を書こうと思い立つとき、何かに誰かに伝えたいという気持ちはそこになく、ただ「書く」という行為をしてみたいという意志によって自分が動かされているように思われる。それは急に眠気に襲われるような感覚に似ていて、その気持ちが促す行為そのものに意味も理由も見当たらないけれど、でもその行為を行いたいという気持ちはとても強く、だからこそ眠気が襲ってきたら寝るし、食欲が湧いたら食べるし、したいと思った時にするのかもしれない。そう考えると私はそうした三大欲求の中に「書く」という欲求が

          正義を守ること、悪を行うこと、優しくすること、傷付けること、そして、縁起の理法に貫かれることについての涙ながら考察した結果、ロックに生きることが正解だったという話

          どうしてあんなに涙が溢れたのか、飛行機を降りたあとも、いや、そもそも泣いている時でさえも本当によくわからなかったが、僕はとにかく数年ぶりに号泣した。 動物のドキュメンタリー番組とか誰かの暖かな優しさで目が潤んだことは何度かあるけれど、泣くな泣くなと自分に言い聞かせてもそんなのお構いなし、まるで滝のように流れてきたのはいつ以来だっただろうか。でもここ10年、泣いた記憶はない。 しかしそんな過去の憂鬱を彷彿させるわけでも、好きだった女の子との優しい数々の思い出を思い出させるわけ

          正義を守ること、悪を行うこと、優しくすること、傷付けること、そして、縁起の理法に貫かれることについての涙ながら考察した結果、ロックに生きることが正解だったという話

          「死」と「人生」についての独り言 -シェリーケーガン『DEATH』を読んで-

          どうも皆さん。前回、相方が寺山修司氏の『町』について書いてくれました。 本来、1週間ごとくらいで投稿していこうと言っていたのですが、あれから2ヶ月くらい経ってしまいました、初っ端から大やらかしですね。 本も映画も、色々と触れてはいるんですが、ぼんやりとあれこれ考えつつ、なかなか文字に起こせない日々でした。なにについて書こうか迷ったんですが、アメリカのイェール大学教授シェリーケーガン先生の「『死』とは何か」をテーマに書いていこうと思います! 本の内容を紹介するというよりも、

          「死」と「人生」についての独り言 -シェリーケーガン『DEATH』を読んで-

          だから叫び続けろ、少年少女よ!

          私はつい先日まで某引越し業者のアルバイトととして労働に勤しんでいた。「体を鍛えながら金がもらえるなんて割りのいいジムみたいなものじゃないか」と最初は楽観的に考えて働いていたのだが、辞める前に感じたのは、労働に対する虚しさと、少しばかりの悲しさだった。 何も僕は仕事そのものが嫌だったわけではない。暴言残業なんて当たり前の超ブラック企業で労働も時給の割に過酷だったが、もしその大きな虚しさがなければ、僕はだらだらと続けていたのかもしれない。金払いは格段にいいわけではないが、それで

          だから叫び続けろ、少年少女よ!

          不良少年少女たちよ、「町」を読もうじゃないか!

          こんにちわ、梅雨でも元気いっぱい佐々木だよ🤗 今日は僕の大好きな作家、寺山修司の「書を捨てよ、町へ出よう」について書きたいと思います🥰 少し長くなるのごめんなさい🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️ でも寺山修司の魅力を皆さんに頑張ってお伝えしたいので💪 ちょっと長いけど読んでいただける嬉しいです😆 それではどうぞ😚 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この「書を捨てよ、町へ出よう」という作品は、実に不思議な作品である。 「何について書か

          不良少年少女たちよ、「町」を読もうじゃないか!

          はじまりはじまり

          はじめまして! こんな一見わけの分からないタイトルのブログに訪れてくださってありがとうございます笑 前々から、読んだ本の感想だったり、日頃考えたことだったりを文字にして発信したいなという思いがあったんですが、先日友人と話していて、代わりばんこに一緒にやったら面白いんじゃね?となり、このブログをつくりました! ということで、このブログではそういったことを自己満足的に書いていきます。笑 お暇な時に覗いてもらえると嬉しいし、コメントや批判等もらえるともっと嬉しいです! さて、

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