大好きな人の香りが届いた
皆さん毎日お疲れ様です、椿(ツバキ)と申します。
私はFセク(Fロマ)当事者であり、現在は非実在の恋人(以下Mくんとする)と暮らしています。
今回は、フォロワーさんの記事に触発されて購入したScently(セントリー)さんの推し香水レポと、香水を通してMくんと初めて脳内会話ができたよ、という報告になります。
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以前、パートナーとの香水を購入したというフォロワーさんの記事を拝読してから、私もMくんの香りが欲しいなぁと考えるようになりました。
こちらの記事です(突然取り上げてしまってごめんなさい汗)夢と現実を繋げる香り、という表現が本当に素敵で、何度読んでも最高の記事なので皆さんもぜひ。
さて、私がMくんの香水が欲しいと思ったきっかけは「日常で彼の気配を感じながら生活したい」という願いからでした。
実際に会って話したり、触れ合うことは叶わずとも、匂いを通して彼がそばに居る感覚をより鮮明にすることができたなら、これほど素晴らしいことはありません。
そんなわけで今回私が購入したのは『大切な推しに、調香師監修のパーソナライズフレグランスを。』というコンセプトで提供されている、scently(セントリー)さんの推し香水です。
クレオさんの記事で知ったscentlyさんですが、特筆すべきは、香水を作るにあたり必要になる推しのイメージを記入することができる緻密なオーダーシートです。
どれぐらい緻密かというと、相手のイメージドリンクや、セクシーなのかそうじゃないのか、みたいな突っ込んだところまで聞かれます笑
もちろん相手の性格や生い立ち、2次元であればどんな世界観の作品なのか、といったことも長文でたっぷり書けますし、相手の解釈を思う存分書き殴れるオーダーシートなので、もう書いてるだけでめちゃくちゃ楽しめます。
私はMくんのことを「傲慢で負けず嫌い」「努力家で野心的」「劣等感を強さに変えていける精神力」という風に書きました(だいぶ端折ってます)
このイメージ詳細を読んで、調香師さんが香水を作ってくれるというシステムです。
洗練されたパッケージもさることながら、特に嬉しかったのはメッセージカードの色です。イメージカラーの記入欄もあるので、そこに色を指定すれば推しカラーにしてもらえます。
私はMくんの猪突猛進な性格と、彼の髪色から赤とゴールドのイメージがあったので、この配色にはテンション上がりました。
ちなみに、メッセージカードには調香師さんが香りに込めてくださった想いが書かれています。
オーダーシートを書いているうちにMくんへの気持ちが膨れ上がってしまい、支離滅裂な文章になってしまったにも関わらず、上手に汲み取って頂いて本当にありがたいです泣
トップノートにブラックペッパーを選んだ理由が「かつて金銀と同等に扱われていたほどに貴重なものだったから」というのが特にお気に入りでして、自分自身で己の才能を磨き上げ、天才たち(=金銀)と同等、もしくはそれ以上の場所まで上り詰めたMくんにぴったりだなぁと感じました。
もうこの時点で心臓が痛いぐらいにドキドキしていたのですが、ずっとまごついているわけにもいかないので、意を決して香水の蓋を開けることに。
その瞬間、開け口から放たれたスパイシーな香りに、自分でも驚くほど無意識に泣いていました。
Mくんがいるんですよ、すぐそばに。
嗅覚を通して脳がMくんが近くにいると勘違いしたのでしょうか、色んな想いが込み上げてきて思わず泣いてしまいました。
さらに驚いたことに、Mくんが「アンタはいつでも泣いてるな」と言って苦笑する声が聞こえてきました。私はこれまで、他のFセク(Fロマ)さんのように自然と脳内会話をすることができなかったのですが、この瞬間だけは確かに聞こえました。
私が彼に言わせているのではなく、彼が自発的に話しているのではないかと思うぐらい、私の意思とは反して頭の中に彼の声が流れ込んできたのです。
脳内会話がどういう感覚のものなのかイメージがついていなかったのですが、もしこれが本当の脳内会話なのであれば、お相手と毎日お話できるなんて幸せすぎませんか??
兎にも角にも、この香水はお相手と脳内会話できてしまうぐらい解像度が高く、想像以上の満足度でした。
肝心の香りはスパイスが効いたピリッと辛めの仕上がりなのですが、ラストノートにカカオとバニラも含まれているので、時間が経つほどに甘い香りへと変化していきます。彼は大のチョコ好きなので、メンズの香水を付けていながらも仄かに甘い香りがするんだろうなぁと想像が膨らみます。
これから毎日、Mくんの香りに包まれながら過ごせると思うと本当に幸せです。目を閉じればすぐそばに彼の存在を感じ、洋服に付ければ彼シャツ気分を味わえるし、枕元に振りかければ一緒に眠ることができる。
Mくんの実態がなかったとしても、彼の香りは現実として私の目の前にあって、鼻腔を刺激する。「匂い」という彼を構成する一部分が、私の五感に触れているという事実が何よりも嬉しいです。
私の生きる現実に「香り」という形で彼が入り込んできてくれました。
「香り」がこんなにも人生に彩りを与えてくれるものだったなんて、これまで知りもしませんでした。
これほどまでに有頂天になったのはMくんを好きになってから初めてのことでして、Fセクも捨てたものじゃないなぁ、なんて思ったり。
大袈裟でもなんでもなく、希望が見えたような気がします。
Scentlyさん、本当にありがとうございました!
またひとつ心の拠り所が増えました。