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生徒の失敗を促す何もしない担任

 
本日の中学一年生の学級活動の時間でのこと。 僕のクラスは今月から急遽担任が(僕に)替わり、いわば初めての学級活動であった。

担任の新米先生の僕は偉そうに「君たちに全て任せる」ときっぱり放任。椅子を教室の端に置き皆の様子を観察(カッコつけてPCを開き、仕事してるフリ)。

学級委員に全て君たちに任せるから後は頼んだとめちゃくちゃ無責任なメッセージを託して45分間ひたすら見守った。

活動内等としては来月末に控える文化祭で披露する学校PR動画の作成だ。
本日は実際にクラスで動き始める第1回目のキックオフであった。こんな重要な瞬間をあえて担任の新米先生(僕)は見守った。

正直言うと結果はやる前から見えていた。上手くいくはずなんてない。
そもそも入学してから7月頃までずっとオンラインで全てが行われていて→夏休み→新学期いきなり担任交代 というイレギュラーが重なり合った状況でチームビルディングも全く出来ていない状況である。生徒同士の信頼の構築も出来ていない。

40匹のヒヨコたちまとめるのは親鳥(教員)でもなかなか難しい。 それをあえてヒヨコ(生徒)に任せた。


もちろんそれには狙いはあった。
それは

失敗する事。

そこから学んで欲しい。
リーダーは何が失敗だったか自分なりに分析し、改善していく。
その他の生徒にはリーダーが失敗している姿を見せる。そこから自分が次回どのように貢献できるか考えさせる。

・・・・・

帰りのHRでクラス全体にどれくらい貢献できたか問いた。どれだけリーダーを助けた・応援できたかを強く問いた。皆の表情は少しドキッとしていた。

皆が下校した後、リーダー2人を呼び出し、今日の振り返りをさせた。
案の定「皆が話を聞いてくれない」「何もしていない人がいた」感想。
意外だったのは上手くいかなかったと振り返りながらもポジティブな印象
こちらからは次回の改善点を一部提示し、背中を押した


彼らの成長を期待しながら見守りたい。


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