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第5回FemCampに参加しました!

こんにちは!HONOKAです。

Melliaも協賛させていただいた、Flora株式会社様主催の「学校では教えてくれない"使える"性教育 FemCamp Vol.5」に参加しました!
今回は、3月12日にYouTube Liveで行われたこちらのイベントについてご紹介します。

自分を守るための性教育

今回のテーマは『学校では教えてくれない“使える”性教育』。
過去のFemCampでは大人向けにイベントを開催されていたのですが、今回は複数の学生団体と共催し、ジェンダーや性教育に興味がある学生の方に向けたテーマとしたそう。

まずは、埼玉医科大学助教授で産婦人科医の高橋幸子先生による「実用的な性教育」についてのお話から。以下の5つについて、お話しくださいました。

①SRHR/セクシュアルプレジャー
②コンドームは何のため?北欧の20歳
③避妊+性感染症+こころを守る
④性感染症のリスクを下げる5つの方法
⑤困らないようにする vs 困ったらSOS

①SRHR/セクシュアルプレジャー

SRHRとはSexual Reproductive Health & Rightsの略で「性と生殖に関する健康と権利」のことです。これは人の性生活や妊娠・出産に関して自由に決めることができる権利および、心身ともに健康で満たされた状態を意味します。

セクシュアルプレジャーの1つとして、セルフプレジャー(マスターベーション)があります。これはただの自慰行為ではなく、自分の体を知ることを意味するそう!自分の体はどこが気持ちいいと感じるのか、自分で理解した上で、性行為の相手に体を委ねることが重要だと先生は仰っていました。

②コンドームは何のため?北欧の20歳

日本では、コンドームは「避妊のため」と認識している人が多いと私は思いますが、高橋先生曰く、性教育業界では「性感染症予防のため」という認識の方が強いようです。

スウェーデンの性教育では、避妊や性的同意については知っていて当然なのでわざわざ教えることがないんだそう!スウェーデンの20代の女の子たちは「付き合ったらコンドームをしなくなる」と言っていました。これは、コンドームは性感染症予防としてであって、避妊としてはピルや子宮内避妊具を使うようにしているからだそうです。付き合ったらお互い性感染症検査を受けて、感染していないと分かった上で性行為をするのでコンドームは使わないということですね。私もコンドームは避妊目的だけだと思っていたので驚きでした。

高橋先生によると「性感染症は性行為をするという事を選択した人にとっての生活習慣病のようなもの」とのこと。私は、定期的な性病検査は、自分の性と向き合う良い機会になるかもしれないと思いました。

③避妊+性感染症+こころを守る

コンドームの目的には、「避妊のため」「性感染症予防のため」以外にも「パートナーを大切にするため」という意思表示も含まれるのだそう。

高橋先生が実施されたアンケートによると、「コンドームを使うことをどう考えているか」という質問に、「マナーである」や「安心できる」などの回答を選んだ比率は男女で大差は出なかった一方、「相手からの愛情・責任を感じる」を選んだ比率は、女性は55.6%だったのに対し男性は22.8%にとどまっていました。個人的に、避妊に協力することは、一種の愛情表現であると分かってくれる男性が増えると嬉しいですね。また女性も、相手が自分の体を気遣ってくれる人かどうか、ちゃんと判断することが自分を大事にする第一歩になると思います。

ここで良いニュースです!今まで日本で性教育が活発に行われていなかったことが背景で、2023年から「生命(いのち)の安全教育」というものが始まります。性暴力、プライベートゾーン、性的同意、デートDVなどについて、学校でちゃんと学べるようになりました。

最近ではAbemaTVの「17.3」や「30までにとうるさくて」など、楽しく性を学べる機会が増えています。私も「17.3」は観たことがあり、全ての中学・高校の授業で流してほしいと思うぐらい参考になる知識がたくさん盛り込まれていたのでおすすめです!

④性感染症のリスクを下げる5つの方法

以下の5つが紹介されました。
・パートナーを限定する
・コンドームを使う
・体を清潔にする
・ワクチン接種
・リセット検査(保健所デート)

特に1つ目の「パートナーを限定する」ことが大事だそうです。私は、1人だけに絞る必要はないけど、本当に信頼できる人を見極める力は必要だと思いました。

1997〜2005年度生まれの女性は、HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの接種を無料で受けられます。子宮頸がんだけではなく、陰茎がん、中咽頭がん、肛門がん、膣がん、外陰がんの予防にもなるそうです!接種可能な期間は2022年4月から2025年3月までの3年間になっています。

⑤困らないようにする vs 困ったらSOS

もし自分が性暴力被害に遭ってしまった時は、緊急連絡先に電話をすることが重要です。

高橋先生は#189の児童相談所、#8103の性暴力被害者相談、#8891のワンストップセンターなどを連絡先として紹介されました。どちらも無料で相談を受け付けてくれます。

先生の話を聞き、私は被害に遭った時、「自分は悪くない」という考えだけは忘れてはいけないということを思い出しました。また、ジェンダーの授業で、性被害の報告率は依然として低いということを教わったので、上記のような機関がより身近になり、もっと多くの女性が助けを求められる社会になってほしいと思いました。

協賛企業のレクチャー

先生のレクチャー後は、私たちMelliaを含めた以下のスポンサー企業5社が、自社のPRとサービスに関するレクチャーを行いました。

I'm La Floria
womanism
ウィメンズヘルスケアオンライン
ナチュラムーン
FemTech Japan

I'm La Floriaはインターン生のmaiさんが担当でした。デリケートゾーンケアの必要性、3つの「やさしさ」の軸、商品を使った3STEPケア(洗う→整える→守る)について説明してくれました。とても分かりやすくて、商品の良さがよく伝わりました!ありがとうございます!

womanismは女性の人権や肖像権などを守る機関、ウィメンズヘルスケアオンラインはオンライン特化型のレディースクリニック、ナチュラムーンは生理用品を中心とした女性向けライフスタイルブランド、そしてFemTech Japanはフェムテックを日本で広めるためのプロジェクトです。

学生団体・NPOのピッチ

最後は、共催する以下の計10団体・法人がピッチを行いました。

もあふるオンライン教育実習/都留文科大sexology/Youth Gender Studies/Wanna Be ME/Ready &/Coming True/YS Veil/Youth Pride Japan/Youth Terrace/学生団体苗ぷろ

性教育の実習プログラム運営、ウェルネスサポート、SRHRを実現するためのプラットフォーム運営、SNS発信など、さまざまな側面からジェンダー平等や性教育の発展に向けて活動されていました。

私は今の大学生がここまで深く性の問題に関心を持って、解決するために自主的に行動を起こし、社会に影響を与えようとしていることが分かり嬉しかったです。まだ日本が海外より遅れているところに不満を持つこともあるけど、みんなの意識は着々と変わり始めているんだなと感じて期待を持ちました。

最後は私の考えになりますが、性教育にはセックスのことだけではなく、「人をどう愛するか」ということも入ると思います。パートナーの意思を尊重すること、自分の理想を押し付けないこと、支え合うことなど、心理的な安全も考慮する必要があると感じました。どんな風に愛情を感じるのか、表現するのかも性別によって異なります。男性は女性より身体的な快楽を求める傾向があるので、自分の性欲や恋愛感情と向き合って、女性を傷つけないために何に気をつけたらいいのか考えることができたらいいですね。みんなが健全な生活を送れるようになることを願います!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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