カナダから帰国してまでメリウスでエージェントになった私 前編
これまでは、私がマッキンゼーを辞めて人材紹介事業「メリウス」を立ち上げた経緯やこの事業に込めた想いについてお話ししてきました。まだまだ書きたいことはたくさんありますが、今回は現在のメリウスのDNAともなっているメンバーについてお話ししたいと思います。
メンバー紹介第一弾は、メリウス事業が発足する前の、ベターバウンド立ち上げ初期から採用や組織の拡大フェーズに携わっていた原川さんについてご紹介します。現在は、エージェントとして奮闘していることはもちろん、私と代表の奥田さんと共に事業の進め方や採用についても一緒に考えてくれています。
7年間の競技チアリーディング~サイバーエージェントへ
原川:原川万緒です。私は早稲田大学卒業後、新卒でサイバーエージェントに入社しました。最初は、広告事業本部にて、リスティング広告の運用や効果検証、分析などを行うデータアナリストとして約2年従事しました。その後、人事本部に異動し、子会社の立ち上げや人員計画、会社の福利厚生の立案などに携わりました。
そこからはカナダに移住し、現地の広告会社で働きながら日本のスタートアップ企業の人事や広報部門の立ち上げなどを複数社リモートで従事し、現在に至ります。
原川:高校から大学までの7年間、競技チアリーディングに打ち込んでいました。高校では、全国1・2位を争う強豪校でほぼ365日チアに取り組み、大学では70人近くの部員をキャプテンとしてまとめていました。特に大学では、未経験から経験者までスキルのばらつきがあるだけでなく、チアリーディングを通して得たいことも部員によって異なるため、いかにチームが同じ方向を向いて切磋琢磨できるようにすることが非常に難しかったですね。ただ、その一方で、ひとりひとりの特性を活かした組織の中での配置や、チームとしてどう戦っていくかの戦略を立てることは非常に面白かった記憶があります。
原川:ずっと体育会系だったこともあり、営業をしたいという気持ちと、若い力がエネルギーになっているカルチャー、年齢に関係なくチームや組織を作るマネジメントに早くから関われる点から、サイバーエージェントへの入社を決めました。しかし、最初に配属されたのは、データアナリストで、何千、何万の数字と向き合う仕事でした。毎日、クライアントの広告効果が数字として上がってきて、その数字をひたすら分析していました。何か物事を話すときに、数字を見て施策を打つという癖がついたのは、この最初の2年間が大きかったと思います。そして、この経験は今のメリウスでも活かせているかもしれません。実際に、自分たちが考えている仮説があっても、数字として見ると乖離があったり、数字からわかったことを基に組織としてアクションを変えたことで、大きく事業が動いて行くことは、非常に楽しいと感じています。
そこからもともと人の特性を活かして、組織として人をどこに配置し、どう戦っていくかに興味があったことと、サイバーエージェントの人・組織が大好きだったため、より社内の人々へ貢献できる人事領域に異動しました。
0→1を作る楽しさを感じながらも、単身でカナダへ
原川:仰る通り、採用広報などの"攻めの人事"や労務などの"守りの人事"の両面を幅広く経験してきたなと思います。サイバーエージェントでの日々がとても楽しかったため、当時は「自分に合う企業は日本にはここしかない」と本気で思っていました。
一方で、大学名や会社名というステータスではなく、「原川万緒」という存在がどこまで通用するのかということにチャレンジしたいという想いが強くなりました。今振り返ると大きな冒険だと思いますが、海外に身を置いて肩書もない状態で一から挑戦する想いにブレーキがかけられなかったのだと思います。そして、どうせなら国際系の高校に入ったにもかかわらず、英語の勉強を諦めていた当時の後悔を解消するべく、英語圏であるカナダに単身で飛びました。
原川:複数社を手伝っている中で、友人からの紹介でベターバウンド代表の奥田さんから声をかけていただき、採用を手伝うことになりました。ベターバウンドが人員を増やすフェーズにあり、まさに採用のベースが0のところから、奥田さんと一緒にどのような人材が必要か、そのためには求人の出し方はどうするか、スカウト文面をどうするかなどを日々頭をひねらせながら進めていきました。
永住権を取ったカナダから帰国してメリウスでエージェントに
原川:正直、元々エージェントをやりたいとか、表に立ちたいという気持ちは全くありませんでした。人生の生き方としては、人と違ったことをしたい、目立ちたいという気持ちが根底にはありますが、目の前の仕事に対するモチベーションとしては、誰かから感謝されるとか、私が支えたことによって、その人が活躍できる状態を作るようなことが好きでした。そのため、メリウスができたタイミングで、最初は誰も手をつけない仕事を全部拾うような立ち位置で参画させていただき、非常に楽しかったですね。
ただ、奥田さんや田中さんと働いていくうちに、もっと役に立ちたいと強く感じるようになりました。さらに、田中さんがエージェントとしてずっと1人で数字を立てる責任を負い続けている姿を見て、後ろから支えるだけでは限界があるのかなと思い、自分も一緒に作っていきたいと思ったことがきっかけです。
原川:そうですね。奥田さんや田中さんと事業や組織について議論する機会も増え、さらに、カナダにいると、時差の関係で候補者の方が面談を希望する時間を調整するのが難しかったりしていたので、どうせやるなら言い訳や後悔のできない環境に身を置いて、全力で挑戦したいと思い、10年弱住み慣れたカナダから帰国しました。
また、単純にメリウスという事業を自分たちの手で大きくしていく過程が面白そうだと思いましたし、大きくなるために全力で挑戦させてもらえる環境があるなら、できる限りやってみようと現在も日々奮闘している最中です!
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