(推定)代襲相続 ー金庫の失敗ー
※(推定)代襲相続人になった経緯については前回の記事をご参照ください。
タイトルの、「金庫の失敗」についてここでは記したい。
存命の祖母が相続した祖父の遺産(通帳や現金等)については金庫で保管しており、父の生存中は父が保管をしていた。つまりは私の実家で保管をしていた。
そして金庫の中身やその開錠方法は父と叔父しか知らなかった。
※祖母も知っている(いた)かもしれないが、祖父が亡くなって程なくして認知症や運動能力の低下から介護施設に入所している。
その金庫を、父が急逝したため、葬儀が終わって間もない時に母が叔父に渡した。
私は、叔父に金庫を渡すことは事前に母から聞いていたものの、父を急に亡くしたショックが大きく、冷静な判断ができないまま=特に意見しないままであった。
そして金庫は叔父の手に渡った。
しかし冷静になって考えて見ると、父が亡くなったため、祖母に万一のことがあった場合は祖母の相続人に叔父・私・妹がなる。いわば3人の立場は「推定相続人」として同等である。それにもかかわらず、私と妹は金庫の中身も開錠方法も知らされておらず、そのどちらも知っている叔父が金庫現物も保持するという状況になってしまった。本来であれば、叔父に金庫を渡す際に私も立ち合い、その場で開錠方法を教えてもらい、中身を確認、記録した上で叔父に金庫を渡すべきであった。
金庫を手にした後、同じ推定相続人である私や妹に対して叔父から何も連絡はない。次に叔父に会うのは父の四十九日の法要である。
はたしてその際に叔父から必要な情報を聞けるのか、もしくは聞く予定を立てられるのか。