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ミュージカル「マチルダ」
ご機嫌よう!ミュージカル大好きメリアです。
2023年の観劇を振り返っています。
では、「マチルダ」について深掘り〜
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概要
原作はロアルド・ダールのベストセラー「マチルダは小さな天才」。
2010年、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーがミュージカル化し、
ウエストエンドで人気を博す。
2013年にブロードウェイに進出。
英演劇賞ローレンス・オリヴィエ賞において7部門受賞 (ミュージカルとしては過去最多)、米国トニー賞でも5部門受賞など、国際的な賞に輝く。
2018年に韓国で、初めて英語以外の言語に翻訳されて上演。
2022年には、英国とアイルランドで、映画になり公開される。
日本初演はシアターオーブで、2023年3月22日からプレビュー公演が開始されました。
原作;ロアルド・ダール
脚本;デニス・ケリー
音楽・歌詞;ティム・ミンチン
脚色・演出;マシュー・ウォーチャス
あらすじ
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HPから
戦うマチルダ
演出家マシュー・ウォーチャスによる解説
「マチルダ」で描かれているのは、無知と知性、そして残酷さとやさしさの戦いです。それは “家“と“より広い世界=学校”という二つの戦場で起きるのですが、それらは個人的な戦いと社会的な戦いであるとも言えるでしょう。
主人公マチルダは控えめで、賢く、やさしくて、小さな存在です。超能力を持っていますが、その真のスーパーパワーは過ちを正す勇気なのです。
マチルダという名前は「戦いの中で強さを発揮する」という意味で、「例え小さくても、できることはたくさんある!」という力強いメッセージがこのミュージカルの人気の秘密であるのは間違いないでしょう。
マチルダが生み出したこの想像力あふれる素晴らしい物語は、ミス・ハニーと学校の他の子供たち、そしてマチルダ自身をも自由にするという結末を迎えます。
戦うマチルダを支えたもの
家庭では両親と兄に疎まれ、虐められているマチルダ。
まさに「育児放棄」の状態。しかし、マチルダがこの家族の中で一番賢い!
頭の良いマチルダは、言い返すし、仕返しにいたずらもする。
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学校でも、校長先生の罵詈雑言や体罰に屈せず立ち向かう。
校長先生は、ハンマー投げの元オリンピック選手で、筋骨隆々。
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いくら天才的頭脳の持ち主で、超能力者といえども、
5歳の少女には大変な状況。
にも関わらず、強い意志を持ち続けられたのは、
図書館の司書がマチルダの話し相手になってくれていたから。
図書館は、マチルダのいわゆる「サード・プレイス」。
だから図書館で自分をとりもどし、戦場(家庭・学校)に向かうことができたのだと思う。
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サード・プレイスの重要性
サード・プレイスとは、自宅や職場とは隔離された、心地の良い第三の居場所。
カフェ、クラブ、公園など。
物語に限ったことではなく、一般社会でも
家庭(ファースト・プレイス)や職場(セカンド・プレイス)において、
「仕事上のトラブル」や「職場の人間関係」「親子または兄弟間でのいざこざ」は、絶えないもの。
そんなストレス社会で、利害関係なくリラックスできる場所は、
一時的にでも自分らしく過ごせる“逃げ場”になるでしょう。
特定の場所でなくても、snsなどのコミュニティでも、コミュニケーションを楽しめる場であれば、サード・プレイスとしての機能を期待できるかもしれません。
皆さんには、サード・プレイスと言える場所がありますか?
マチルダは5歳の設定
マチルダの決め台詞は
「それは正しくない 正しくないなら 正しくしなくちゃ」
「何もしなきゃ それでいいと言っているのと同じ」
「小さくてもなんでもできる」
マチルダは正義感が強く、正しいと思ったことをやり遂げる。
どんなに小さくても勇気と知恵で人生は切り開ける!と、観るものを勇気づける。
これは、小さい5歳のマチルダだからこその説得力だし、
小さいマチルダが、大人を出し抜く姿は爽快!
その後のマチルダに期待すること
物語は大団円でハッピーエンドを迎えます。
この物語の続きを思い浮かべた時に、
ハニー先生との平和な暮らしの中で、「正しさ」だけではなく、
「楽しさ」も追求するマチルダに成長していったら素敵だなぁ。
と、思うのです。
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「正しさ」は、必ずしも全世界共通ではないことを知り、
心地よい世界は、「楽しさ」と「正しさ」のバランスの上に成り立つことを
いつの日かマチルダは知るのでしょう。
インスタライブのアーカイブです。
「マチルダ」について語ってます⤵️
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