「スクルージ クリスマスキャロル」
久しぶりの投稿になりました。
2022年12月に「スクルージ」を観劇しました。大好きなミュージカルです。
やはり、幸せすぎました‼️
概要
「オリバーツイスト」「二都物語」などで知られる英国の文豪チャールズ・ディケンズの名作「クリスマス・キャロル」が原作です。
脚本・作曲・作詞を手掛けたのはレスリー・ブリッカス。
1970年に映画として公開されたのち、1992年に舞台化されました。
日本初演は1994年で、タイトルロールは市村正親さん。
翌年1995年の再演では、三田村邦彦さんが同役を演じられましたが、再再演となる1997年には市村スクルージが復活。その後は市村さんのライフワークとなり、今回で7回目のスクルージ役です。
心温まるステージ
初演観劇時は、1幕の途中から市村さんが歌うたびに泣いていました、私💦
帰り道も涙が止まらず、おそらく「ラ・マンチャの男」と並んで、私が一番泣いたミュージカルかもしれません。
捻くれ者のスクルージが、三人のクリスマスの精霊(過去・現在・未来)の訪問により気づき、改心していく。
シンプルなストーリーながら、観客は自分の過去・現在・未来を照らし合わせ、スクルージと共に自分の人生を振り返る。そして、終演後には、より良い人生を求め生きる決心を胸に劇場を後にするのです。
あらすじ(ホリプロステージHP)
はまり役☆市村スクルージ
このスクルージおじさんは、老人の設定の割に、出ずっぱりで歌も多く(特に高音域が多い)、フライングシーンもありますから、とても大変な役。
73歳となる市村さんは、エネルギッシュに演じられ、素晴らしかった。さすがの一言です。
ソロ曲である「わしのせいじゃない」「より良い人生」「もう一度始めるぞ」は、何度聞いても心に沁み入る。
スクルージでもやり直せるんだから、私だって今からでもやり直せるかな?なんて、希望が湧いてくる。
脇を固める役者さんたちも、皆さん素晴らしかった。
特に、初参加の相葉裕樹さんの演技力の高さに驚きました。
相葉さんは、2022年の「クロスロード」でも、苦悩する天才バイオリニストを好演されたばかりでしたね。https://note.com/melia817/n/n469cfe3e6bb9
スクルージの甥っ子役と、若い頃のスクルージの二役を演じられました。
甥のハリーは、いつも明るくお調子者。けれど、スクルージと心を通じることができない歯痒さを表現。
そして、純粋だった若い頃のスクルージが強欲に変わる様を見事に演じられていました。
強欲でありながら、寂しさを抱えた複雑な若きスクルージでした。
本当に素敵な俳優さんになられて嬉しいかぎりです。
http://omoshii.com/interview/17606/?s=09
そして、もうお一人お名前を挙げるとすると、愛原実花さん。
愛原さんは過去のクリスマスの精霊とクラチット夫人を演じられました。今回で3回目ですね。
元宝塚娘役トップさんですから、ダンスは見事ですし、もちろんその所作も美しい。
過去のクリスマスの精霊では、兄スクルージを導き包み込む、儚く優しい存在。
全く真逆のキャラクターのクラチット夫人の「肝っ玉母さん」ぶりには、同一人物?と驚かされました。
珠玉の名言
スクルージには、名言がたくさん散りばめられています。それこそ、「ラ・マンチャの男」や「メリー・ポピンズ」のように。
・「大切に思う人には、あなたの愛情を隠してはいけないわ。その人たちがどれだけあなたにとって大切であるかを伝えなさい。」
・「愛は人生で一番素晴らしい神からの贈り物。あなたの愛する人が去ってからでは、もう遅すぎるの。」
・「やりたいことを全てやり、言いたいことを全て言う時間など、あった試しがない。だからこそ限られた時間の中で精一杯生きる。これがコツなんだ。」
等々~
幸せを願いたくなる
限られた人生の中で、今を精一杯生きる。
誰かに愛を伝えたくても、生きている今しかできない。
そして、今の積み重ねが未来を作る。
自分だけではなく、他の人たちの幸せを願いたくなる。そんな温かいステージでした。
長い文章をお読みいただき、ありがとうございます。
写真は、ホリプロHPからお借りしました。
「スクルージ」観劇後のインスタライブのアーカイブです⤵️
チャールズ・ディケンズが原作のミュージカル「オリバー」については、こちらをどうぞ⤵️