初演『クロスロード 悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ』ー悪魔に勝つとは?
ミュージカル「CROSSROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ」は、2012年にシアタークリエで初演された同じタイトルの音楽朗読劇をミュージカルにしたステージです。
すごく大雑把なあらすじ😆
舞台は19世紀。
幼少期のパガニーニは病弱だった。
母テレーザは子守唄を歌いながら、優しく息子を見守り慈しんだ。
貧しい生活の中、成長したパガニーニはバイオリンの才能を発揮する。
しかし、世界を震撼させるほどの天才ではないことを彼自身も師匠のコスタ先生も気がついていた。
だが、母テレーザの期待に応え大成したい、そして魂を震わす演奏がしたいという欲望がパガニーニの心に芽生える。
そんなパガニーニに音楽を司る悪魔(アムドゥスキアス)が契約を持ちかける。
パガニーニは悪魔と契約し、百万曲の名曲の演奏と引き換えに命をすり減らしてゆくことになる。
更に、この契約には条件があり、それを破るとパガニーニの周りに災いがふりかかるという。
https://youtu.be/lJSrw0t7fBc?si=a85NhnKISJwkOoJj
命のカウントダウンが始まった恐怖と、周囲から「悪魔と契約した」と白い目で見られ卵を投げつけられたりと、次第に彼の心は蝕まれていく。
一時は自暴自棄になったパガニーニだったが、彼と同じように悩む人々を援助したりと、不自由な制約の中で精一杯生きていく。
最後の百万曲を演奏し終え、執事アルマンドに見守られながら、パガニーニの命の灯火が消えていく。
https://youtu.be/XxdKsvnr2yQ?si=2ZWFDL-0LCwG1-Db
パガニーニを取り巻く人々
悪魔との契約で教会では演奏できなくなったパガニーニは、周囲から異教徒と非難される。
しかし、変わらず彼を愛し、応援する理解者たちがいた。
自暴自棄に陥ったパガニーニが、魂の自由を取り戻すことができたのは、彼らがいたからかもしれない。
悪魔に勝つ?
パガニーニにとって最後のコンサートが終わったとき、百万曲には、残り一曲が残っていた。
しかし、無惨にも悪魔はアンコールを弾くように指示する。
パガニーニが最後の曲に選んだのは、母テレーザが歌ってくれた子守唄だった。
悪魔は契約違反だと罵ったが、
パガニーニは、あくまで悪魔のために弾いていると言い放つ。
ずっと悪魔との契約に縛られ、自分の命のカウントダウンをしながら、恐怖に囚われていたパガニーニが、最後の最後に解放された瞬間だった。
振り返ってみると、悪魔と契約をしてからのパガニーニは、自分よがりな自暴自棄な振る舞いをしていた。
しかし、曲が残り少なくなってくると、制限された中で、自分が何をできるのかを考え行動するようになる。
自分が招いた運命を受け入れ、今できる最善を選択しているようだった。
恐怖に取り憑かれ、自分を見失うことが悪魔に負けるということ。
だとすると、悪魔に勝つとは、どのような状況だとしても、そのとき、その場所で自分のできる最大限の自由を見逃さないことかもしれない。
https://youtu.be/90MZUQgekSg?si=j2DS4rh17-LGg1UY
長い文章をお読みいただきありがとうございます。
ミュージカル大好きメリアでした➰👋😃
「CROSSROAD」についてのインスタライブのアーカイブです⤵️よろしかったらご覧下さい
https://note.com/melia817/n/n3ffebc2295b5
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