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【クロアチア】ドブロブニク(キングズ・ランディング)

クロアチア旅行最後に訪れた街はドブロブニク。ゲームオブスローンズでは、七王国の王都で王が君臨する鉄の玉座と赤の王城がある場所である。

ドブロブニクは、キングズ・ランディングのロケ地として知られた場所なのでバジェットに見合った宿泊施設を予約するのも困難だった。春から夏にかけてのシーズン中は人で溢れかえるので普通なら2つ星程度の場所も4つ星なみの料金を請求してくる。

街は風光明媚でロケ地として有名でなくても雰囲気を十分味わえる場所だと思う。こんなにも世に知れ渡る前に来てみたかった。
今やアメリカの植民地では?と思えるほど街中にアメリカ人が溢れあちこちからアメリカ英語が聞こえてくる。アメリカのHBO(Home Box Office)で放映されたのだから仕方ないのだけど、2023年にはクロアチアの通貨クーナからユーロに変わりすっかり西側というかアメリカナイズされていく街を感じずにはいられなかった。クロアチア全土に言えることだが、食べ物の中心はアメリカ人大好きハンバーガーとピザ。元々はチップ制の国ではなかったはずなのにチップに慣れてきてしまっている店員さん達。私はアメリカのチップ制が正直嫌いだ。お金を欲する人達に高いチップを払って貧しい人達を救った気分になって優越感を覚える。何か隷属化に似た物を感じてしまうのは私だけだろうか?オーストラリアは、本当に心のこもった痒いところに手の届くサービスをしてくれた人にしかチップは渡さない。コーヒー1杯をテーブルに運んできてくれたウェイターや無視し続けてかなり経過してから注文を取りに来るようなウェイターにチップをあげる人はいない。非常に白黒はっきりしているからアメリカ人からすれば冷酷に感じるかもしれないがそれが『平等・公平』なのではないかと思っている。

3年後、5年後、他の西側諸国をコピーしたような土産屋やカフェが増加し『東ヨーロッパ風』は良いものも含めて削ぎ取られ、歴史ある要塞も教会もエメラルド色の海さえディズニーランドのアトラクションのようになるのだろうか。どこの観光地にも言えることだが、SNSに投稿する写真を撮る人達で賑わい、地名だけを変えた似たような土産物が並び、その土地ならではのフード、地形、空気感、歴史などに浸ることは段々と難しくなっていくようで寂しさが心の中で広がった。

個人的には、ドブロブニクはゲームオブスローンズの街というだけでなく、大好きなバルダーズゲートを思わせる街でもあり、その想いに耽りながら風景を堪能した。

まずはドブロブニク城壁からの眺め

ゲームオブスローンズではお馴染みの場所


ファンタジーの世界ではお馴染みの鐘塔


手前の部分がバルダーズゲートのバジリスク門を思わせた。


ここは…バルダーズゲートのリヴィントン到着時の野営地を思い出した。
左手奥に見える小さな穴が怪しげでもしや地下に行けたりして…と妄想が膨らんだ。


この下でABBAの曲をかけながら楽しそうに泳ぐ若者が沢山いた。
気持ち良さそうだった。


綺麗に並べられたテーブルセットの色合いに惹かれて思わず撮ってしまった。


バルダーズゲートにもこんな感じの場所あったよな〜と。


バルダーズゲート灰色港辺りの雰囲気かな…と。


この部分は個人的に好きな雰囲気だったので撮影。


この塔はゲームオブスローンズでもよく出てきたような覚えが…


右奥にパラシュートが見えて美しかった。


陽射しが強過ぎて空が白飛びしたけど
プロレタリア文学に出てきそうな雰囲気に魅了された。


奥は元々工場だったとか…
(鋼の衛兵工場じゃないよね?(笑))


この角度と風景はゲームオブスローンズで何度か見た。

旧市街地には2日目の早朝、まだショップが開く前に到着してあちこち見て回った。ゲームオブスローンズのキングズ・ランディングの街を垣間見ることができると思う。因みに、ゲームオブスローンズの実際のロケ地巡りツアーもある。








旧市街地散策後は念願のロヴリイェナツ要塞(英語:聖ローレンス要塞)
に行ってきた。こちらの要塞からは前日の城壁を眺望することができる。





右側がロヴリイェナツ要塞
左は城壁


私の写真で少しでもドブロブニクの美しさが伝われば良いのだけれど…。
ドブロブニクで私のクロアチアの旅は幕を閉じる。


ドブロブニクの美しいサンセットを眺めながら


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