「病人」
先日呟いた通り、水曜日に風邪を拗らせて休むことになった。前日の夜、疲れて半袖短パンで寝落ちしてしまったことと、ここ数日急激に冷えたことが重なったのだろう。
木曜日に出勤した時、先輩から「火曜日すごく疲れてる顔してたから、疲れでちゃったのかなーって。無理しないようにね。」と温かい言葉を頂いた。どうやら、傍から見ても疲れていたようだった。
5月以前までは、風邪をひいたら看病してくれる大切な人が居た。その人とは、様々な価値観の違いで別れを告げ、各々の道を歩み出した。後悔は無い。ただ、やはりこういう時独りなのだなぁ、と痛感した。
病と向き合うことに決めた一月末、闘病への一歩を踏み出すことに迷いと申し訳なさで戸惑っていた時、「死んでまで働くことないよ、休んじゃいなよ。」と背中を押してくれたのも彼女だった。闘病期間の半分は、彼女と支え合って過ごしていた気がする。家での会話は多い方ではなかったけれど、程良い距離感で付き合ってたなぁ。
食料のストックはあるので、向こう数週間食っていく分には困らない。しかし、軽度の風邪だったとはいえ、心の寂しさというか、哀愁めいた感情はやはり拭い切れなかったのが本音だった。改めて、こんな奇人と七年もの月日を共にしてくれたことに、感謝を。
風邪薬を飲んで眠っていた時、夢を見た。
六月に告白し玉砕した相手に電話をしたら、出ると思っていなかったのに電話に出られて、凄く焦って「ご無沙汰っす。」と一言告げたところで目が覚めた。何故電話したのかは思い出せない。だけど確実に言えることは、やっぱりアレとの決別にはまだ暫く時間はかかりそうだ。同棲した時の相手を心の底から愛した自分は確かに存在した。同時に、その相手に数年間心を惹かれ続けた自分が居たこともまた事実。数年間という長い月日は、私の心を引き摺っていく。忘れたくても、忘れられない。それが人生というものなのだろう。
奇抜な格好で街を彷徨う俺を照らし返してくれる反射板は、きっと現れることは無い。もしも、私の行先を何とかして照らしてくれる人が現れたなら、そして私を導いてくれるなら、その人を全力で追いかけよう。そして、その灯りが消えないように、支えていけたらなぁ。ま、そんな人いないってタカ括ってるけど。
今回はYoutubeより、素敵な歌声の柘榴ちゃんCover「コバルトメモリーズ」。切なげな歌詞にベストマッチな歌声。Twitterはもうやらないけれど、どこかでまたご縁ができたら、配信覗くかライブ行きたいなぁ。療養中、不定期で行われる配信が凄く楽しみだったもの。
君が好きな歌 好きな場所
笑い声とか香りさえも
忘れてしまうよ
忘れてしまうよ
もしも全てが巻き戻せるなら
夏の終わりに何をしよう?
君が笑ったら僕が笑ったら
世界が思い出すかもしれないね
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