マーケティング戦略の基礎理論まとめ(3C/SWOT/4P編)
このマガジンは、事業会社でマーケティング担当者として13年以上働いてきた私が、事業会社のマーケターだからこそ得てきた経験を、今後マーケティングに関わる方や、マーケティングを学びたい方に役立てていただくために残すものです。お仕事でマーケティングに関わる方もそうでない方にもお役立ていただけるものにしたいと思っておりますのでぜひお付き合いください。
※このマガジンの背景や概要を知りたい方は、最初に書いた以下のnoteをご覧ください。こちらは全文無料で最後までお読みいただけます。
今回はvol.3として「マーケティング戦略の基礎理論まとめ(3C/SWOT/4P編)」をテーマに書いていきたいと思います。前回はマーケティング戦略のさらに上流にある「競争戦略」についてでした、今回は3C/SWOT/4Pといったマーケティング領域のど真ん中にある理論を説明していきます。
マーケティング戦略の流れ
マーケティング戦略の流れは、このような順番で考えると理解しやすいです。
現状を把握する:3C分析
状況を評価する:SWOT分析
狙いを定める:STP
提供価値を決める:4P
価値を伝える:AIDA
それでは、流れにそって見てみましょう。
1.現状を把握する:3C分析
まずは、現状を把握することからマーケティング戦略は始まります。3Cはマーケティング戦略立案のために必要な情報をモレなく集めるためのフレームワークです。
【3C分析】
市場(Customer):顧客の動向、社会的なトレンドはどうか?
競合(Competitor):同じ業界の競合他社の状況はどうか?
自社(Company):自社の商品や施策の状況はどうか?
例えば、あるカフェ事業をもつ会社が「絵本専門のブックカフェ」という架空の事業をスタートさせるということを想定して考えてみましょう。3Cの観点でこんな風に分析してみましょう。
市場(Customer):顧客の動向、社会的なトレンドはどうか?
電子書籍やECサイトの普及で、オフライン書店の需要は大きく低下傾向
絵本は電子書籍では代替が難しく、紙の絵本が必要
幼児を持つ親子が周囲を気にせずゆっくり楽しめるカフェは少ない
競合(Competitor):同じ業界の競合他社の状況はどうか?
都内にはカフェ併設の絵本専門店はあるが、かなり数が少ない
安価な絵本や玩具のサブスクサービスは数多く登場している
地域によっては安価で遊べるキッズルームやキッズカフェもある
自社(Company):自社の商品や施策の状況はどうか?
完全新規事業なので、新しいカフェの市場認知度は当然まだゼロ
既存のカフェ事業はあるので、カフェ事業のノウハウやブランドはある
教育事業の経験はなくノウハウはない
実際の業務での分析では、根拠を証明するデータや事例などを集めながら、当然もっと丁寧に行うことになりますが、観点としてはこんな感じです。
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マーケターが最初の3年で学ぶこと
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