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俺の屍を超えていけ!リサーチやらかし失敗大全〜俺みたいになるな〜
Research Advent Calendar 2023 の 12/20の記事です🎄
こんにちは!PdMをしているめーら(@mela_dayo)です。
もう年末!一年の振り返りの季節がやってきましたね。
ということで今回は、リサーチでの私の失敗談を赤裸々に語っていこうと思います。
こんなにやらかしながらも奮闘している奴がいるんだな、とリサーチに取り組む方の励みになれば幸いです🥹
🦖 🦖 🦖
ユーザーさんから「はい/いいえ」しか引き出せなかった
インタビュイーがとても寡黙な方だったことがありました。
やりとりを再現するとこんな感じ。(フィクションです)
私 👩🏻「TimeTreeにはどんな予定を登録していますか?」
相手🧔🏻♂️「仕事ですかね」
私 👩🏻「仕事の予定を登録しているのってどうしてですか?」
相手🧔🏻♂️「特に…」
私 👩🏻「仕事の予定を入れないとどうなるかイメージはありますか?」
相手🧔🏻♂️「わからないですね………」
全然話弾まないいいいい!!!助けてドラえもん!!!!!!
「答えやすい質問をしなければ」「会話を弾ませなければ」と焦った私がとった行動、それは具体的すぎる質問の嵐!
「TimeTreeを起動するのはお仕事終わりですか?」「TimeTreeは奥様からの提案で始めたのですか?」など、いわゆるYes / Noクエスチョンばかりになってしまいました。
その結果ユーザーさんからは「はい」「いいえ」の回答しか得られないという負のループに…。
今思えばラポール構築も十分でなかったので、話も盛り上がらなったのでしょう🥲
答えやすい質問をするのは大事だけど、あくまでもユーザーさんの真意を深堀することが重要。
まずはアイスブレイクをして信頼してもらうこと。そして寡黙な方の場合も焦らずに丁寧に、深堀の質問をしていきましょう!お姉さんと約束だぞ!!
![](https://assets.st-note.com/img/1702019992907-hXiWEKrXKf.png)
聞きたいことが多すぎて浅い質問しかできなかった
インタビュー設計をして質問項目をリストアップ!
だがしかし、聞きたいことが多すぎるんじゃあああああ。
インタビューの目的から質問トピックに重要度をつけて絞り込んでみたものの、それでも大体15問くらい。
「まあ、60分のインタビューだしなんとかなるやろ」という気持ちで臨んだ結果…。
なんとかなりませんでしたああああああ!!!
質問トピックを網羅しようとしすぎて、一つ一つの質問にかける時間が少なくなってしまったんです。その結果、回答に対しての深堀が十分にできず、ペラッペラの浅い内容を集めただけになるという最悪の事態。
挙げ句の果てに、質問したかったトピックの消化もできないという中途半端な始末でございました。
聞くトピックの数は重要じゃない!重要なのは、インタビューを通じて課題や価値を明らかにすることだ!!
一つのトピックごとに、When / Where / Who / What / Why / Howを深掘る方が158264397倍大事だ!!!
どうしても質問数を絞れない時は「本当に必要な質問なのか」を複数人で検討してみましょう。
「この質問とこの質問、実質同じでは?」「これは今回じゃなくて次回以降でいいかも」ということ結構あります。
インタビューの目的を常に意識して必要最低限の質問にすることで、ユーザーさんにとってもわかりやすいインタビューになりますよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1702019998461-vzML7WxGF0.png)
ユーザーさんの横断分析がしづらい議事録になっていた
インタビューの際には議事録を取ります。
TimeTreeはnotionにドキュメントを集約しているので、議事録もnotionにて作ることにしたのですが…
これが非常にわかりにくくなっていました。何が問題だったか。
当初作った議事録は、ユーザーさんごとにnotionのページを作り、その中に情報を全て記載するという形式にしていました。つまり、ページの中にユーザーさんの情報、質問内容、回答内容が全て詰まっている感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1701342253161-pFgNGeKIHx.png?width=1200)
一見すると良いようにも思えるのですが、ユーザー質問内容と回答内容を照らし合わせるのに時間がかかるという欠点が。
インタビューを分析してまとめる時には、ユーザーさんの発言を見比べてセグメントを作っていく必要があります。
そのため、ユーザーさんがどんなことを話しているのかが一気に見れるのが望ましいのです。
ですがこの構造だと、ユーザーさんを比較するにはページを行き来して、回答を見比べて再度まとめなければいけないという手間が発生していました。
一人ひとりの内容をまとめて、要約をする分には良かったんですけどね…。
マクロの視点で分析するのには適さなかったんですよね…。
議事録をとることばかりを考えてしまい、どのように活用するのかをイメージしなかった故の失敗です。
![](https://assets.st-note.com/img/1702020011239-EC2JC9xhd3.png)
🥝 🥝 🥝
無理やりデータを繋ぎ合わせたよくわからない分析結果にしてしまった
インタビューが終わったら、内容を分析していきます。
どんなことを話していたかを一人一人抽出していく作業です。
分析方法は色々あるのですが、あるとき私はKA法という方法にチャレンジしてみました。KA法についてはこちらをご覧ください。
KA法初心者にも関わらず、とにかく一人で膨大なデータを整理する私。
捌いても捌いてもKAカードが減らず、挫けそうな毎日。
やっとの思いでなんとか整理できたものの、なんということでしょう。
カードの分類の仕方もよくわからん、カードの繋がりもよくわからんな整理になってしまっていたのです!!
実際、他のメンバーから見ても「…🤔?つまり何が言いたいの?これで合ってるのか?」という納得感の低い内容になっていました。
どうしてこのようなことになったのか。
それは何もわからない中で一人でがむしゃらに進めていたから!
慣れない方法で分析しているにも関わらず、誰かに相談しながら一緒に分析するということをしませんでした。途中で振り返るということが疎かになっていたのです。
なので、俯瞰的な整理ができずに「これでいいのか?」な私の主観的な分析結果になってしまったのでした。おしまい。
しかもタイトな時間での分析だったので、余計に無理やりデータを繋げている感が出てしまったんですよね。
初めてトライする方法こそ、誰かと一緒にやってみましょう!
そして急いでいる時はいつもの慣れた方法で。新しい方法のチャレンジは時間に余裕がある時に。急がば回れっていい言葉だな…🥺
![](https://assets.st-note.com/img/1702020005075-WRTRmLUmBQ.png)
RICE視点でのソリューション検討が不十分だった
ソリューション案を出し終えたら、どの案を採用するかを検討します。
その際に使われるのがRICEという優先順位付けのフレームワークです。
RICEについては詳しくはこちらをご覧ください。
ソリューションをREACH(リーチ数)、Impact(影響度)、Confidence(確度)、Effort(労力)でスコアをつけるというものなのですが、これがまた難しい。
特にImpactとConfidenceは正確な数値感が出しにくいんですよね。
「定性寄りの部分はアテにしておくか〜」となんとなくRICEスコアをつけたところ、全てのソリューションでほぼ同じ数値に!
しかもImpactとConfidenceはなんとなくでつけたので、まさに占いのような状態に!!!
全く意味のないRICEスコアになってしまいました。
RICEは優先順位を決めるために有効なツールです。
優先順位をつけるためには根拠を持ってスコアをつけることが大切なのに(当たり前体操)、定性部分については妥協してしまった自分がいたことが全ての要因でした。
こういった過ちを防ぐためには、Impactは過去の似たような施策をもとにしたCVRの推測、Confidenceは各指標がどれだけ精度が高いのかをもとに出すと、意味のあるスコアが付けられそうです!
![](https://assets.st-note.com/img/1702020016690-gbAh6mmOZc.png)
🍀 🍀 🍀
おわりに
というわけで今回は私のリサーチ失敗大全でした!
みんな、私のやらかしを笑ってくれ〜!!!!!😂
ですが、声を大にして言いたいのは、はじめは失敗はつきものということ。
だからリサーチ怖い…とならずにガンガンやっていきましょう!
私も引き続き試行錯誤をしながら、リサーチに取り組んでいきます。