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「がんばって!」を英語に変えたら、日本が変わる気がした。

こんにちは。
クリスマスが近いですね。

オーストラリアに来ると
「なぜ日本人はクリスマスにKFCを食べるのか」
とよく聞かれると言われてくるので準備していましたが

実際の質問は

「なぜ日本人は自殺が多いのか」
「なぜ日本人は心を病むのか」
「なぜ日本人はそこまで働くのか」

というのがものすごく多い。

用意してなかったもんだから悩みました。

オーストラリアと違って
みんな日本生まれで、日本から出づらくて
学歴や同じ環境で競わされる空気があって
挫けると他に道がない気がするのでは…?

というのがひとつ、私の答えなのですが
モヤモヤとこの生きづらさはどこから来るのかと考えていました。

そこで気になったのが、英語に訳せない日本語。

この現象が起きている言葉に共通することを考えていったときにいい意味でも悪い意味でも
それは日本特有の文化だから」ということがほとんどだったのです。

そんな言葉を辿っていくと
日本を良くしているものもあれば、苦しめる言葉もある。
そこに、日本を変えるヒントがあるかも、という考えに至りました。

まずは良いと感じる訳せない日本語をあげると

「粋」

「情」

「禅」

「生きがい」

大和魂というのでしょうか、
和の心にまつわるもの。

この日本の見えないものをとらえる繊細さが好きだし、
訳せないのに、何かわかる、
言葉があることは誇らしいなと思います。

そして、挨拶。

よろしくお願いします」

「いただきます」

良くも悪くもない例で言えば

「お疲れさまです。」


そんな中、気になったのが、

「がんばって!」

でした。

先日、日本語検定を受けるオージーがいたので
「がんばってね!」言おうとしたのですが、
英語でどう言うかわからなかったので、質問してみたのです。

「いやー、なんだろ、そういう努力するようにという言葉はないかな」

「強いていうなら"Do your best"かな」

とのこと。

でもこの言葉って
あなたのベストを尽くしてね」って意味で、
「がんばって」ほどプレッシャーを相手にかけてない気がします。


じゃあ英語で何も言わないかというと、そうではないと思うので
「こういう時、なんて言うの?」と聞いてみると

You can do it.

Good luck!

Fingers Crossed!

などだと。

つまり

あなたなら絶対できるよ!

幸あれ!

祈ってる!(いっしょに祈るよ!)

という感じでしょうか。


がんばって

ってついつい言ってしまうし、
他に決まり文句がないもんだから
使ってしまうけど、
言われると

頑張ります!

と返してしまうし

頑張らなきゃ!

になってしまう。


移民を受け入れることで揉めている日本。
すでにたくさんの民族との暮らしを確立してるオーストラリア。

この国ではパスポートと電話番号があれば銀行口座が開けられるし
賃貸契約は私みたいな外国人でもすんなり契約できるのです。

根底にある違いはきっと、
その人たちを信用しているかどうかということ

がんばっている人に対して
がんばれ!がんばって!と言うのは
前提として、
まだ足りてない、もっと努力を続けるべき、頑張れるとこまで頑張れ
という気持ちがあると思うんです。

言われた本人も
「頑張らなきゃ」「もっと頑張ろう」という気持ちになって
追い込むことになる気がするんです。

もうがんばっているという前提に立って、
「君ならできる!」「一緒に祈る!」と
人の努力を信じて、背中を押してみる。

小さなことだけど、
日本人に染み付いている
「常に頑張らなければいけない」「まだできる」「全身全霊を尽くせ」
というムードは、今の時代らしくないように思います。

身近な挨拶が少し変えることがで来たなら、
日本も少し変わっていくかも?

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