Balance ton quoi フランス語歌詞和訳🇫🇷
Bonjour à toute et à tous!
メルです!
今日皆さんに紹介するのは、ベルギー出身の歌手 Angèle (アンジェル)が2018年にリリースした曲です!
2018年といえば、ハリウッドなどで、Me too などのセクハラや性暴力に対する告発運動が起こったことを覚えている方も多いでしょう。
今回の Balance ton quoi もその一環で、女性の権利や、セクハラなどに対しての抗議を歌った曲になっています。
それでは歌詞を早速見ていきましょう!
Balance ton quoi
※表現がきつい箇所もありますがご了承ください
あの人たちはみんな獣のように話すのね
すべて女のことを悪く言う
もう2018年よ、あんたが何を必要としているのかわからないわ
でも私は獣よりはマシよ
ラップが流行らしいけど
下品な内容のほうが人気が出るのね
でもその法則を壊した方がいいんじゃない?
女の子が声を上げる、それが普通になるのよ
暴いてやろう
女の子の悪口を言ってたって
心の底では理解してるって知ってるのよ
暴いてやろう
いつか、きっと、変わるから
暴いてやろう
だからあなたに歌わせて
くたばってこい
私はラジオには出ないからね
だって、私の言葉遣いは綺麗じゃないもの
みんな私に言うのよ、婉曲に
「綺麗な娘にしては、そこまでバカじゃないな」
「面白い娘にしては、そこまでブスじゃない」
「君の両親とお兄さんが助けてくれてるんだろう」
私の話をしてるの?
なんか文句ある?
あんたのためだけに書いてるのよ
一番綺麗な詩をね
あなたに歌わせて
くたばってこい
わかった、テレビでは礼儀正しくするわ
でもくたばれ
暴いてやろう
暴いてやろう
暴いてやろう
いつか、きっと、変わるから
路上にはリスペクトなんてもうない
わかってるんでしょ、行き過ぎたことをした時
暴いてやろう
暴いてやろう
あなたに歌わせて
くたばれ
私はラジオには出ないわ
だって、私の言葉遣いは綺麗じゃないから
あなたに歌わせて
くたばれって
わかった、テレビでは礼儀よくするから
でもくたばれ
暴いてやろう
暴いてやろう
暴いてやろう
女の子のことを悪く言ってても
心の底では理解してるって知ってるわ
暴いてやろう
いつか、きっと、変わるから
暴いてやろう
解説
さあ、どうでしたか?
とても刺さる強い表現が多い歌詞でしたね。
ここからは、背景を交えての歌詞の説明、またフランス語の説明を少しさせていただきたいと思います!
タイトルについて
この曲のタイトル "Balance ton quoi" は2018年に全世界で起こった Me too運動の標語のフランス語バージョンの "Balance ton porc" から取られています。"Balance ton porc" の "Balancer" は日本語で「告発」、「チクる」などといった意味合いがあります。
"ton"はご存知の方も多いように、「あなたの」(親しい人向け)といった意味の所有代名詞。そして "Porc"はこの場合、「ブタ」というそのままの意味ではなく、「豚野郎」、「下品な男」と言った意味として使われています。
なので "Balance ton porc" は、「豚野郎を告発せよ」と訳されています。
フランス語解説
・Les chattes ;
曲の最初の方に出てくるこの表現。そのままの意味はメス猫。しかしフランス語の崩れた表現として、この言葉は「女性」を指します。そして時には下品な使い方として「女性性器」を指して使われることもあります。
・Aller se faire enculer;
歌詞ではあまりにも表現が汚いので省略されていましたが、こちらの表現は「くたばってこい」などという意味になります。
・フランス語話し言葉
この歌詞には多くの話し言葉での表現が使われています。
例えば、"je sais pas ce qui t'faut"
わかりやすいように今回は書かせていただきましたが、元の歌詞を見てみると "j'sais pas c'qui t'faut" と色々省略されまくっています。
正しく書くと、"Je ne sais pas ce qui te faut"
このように、フランス語では話すときに、否定系の " ne " を省略したり、書くときに発音通りに書いて、単語を省略することが多くあります。
ただし、これは親しい人との間など、くだけた表現だけに適応されるということに注意しましょう。
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