夏の旅日記 一日目 前編【🇦🇹ウィーン,オーストリア】2021.08.10
寝台列車でのトラブルを乗り越え
ウィーンに到着。約一時間半遅れの到着です。
旅行一日目が始まりました。
(トラブルについてはこちらの前記事を⏬)
■ウィーンに上陸
・まずは宿泊施設へ
まずはホテルに荷物を置くべく
ウィーン中央駅から地下鉄とトラムを使って移動します。
ドイツ語がわからないため拙い英語で駅員さんに聞いたり、必死に乗り換え図を見ながら地下鉄を降りてトラムの停留所まで向かいました。
トラムに乗るため地下鉄から降り、出口を出ると目の前にはカールス教会が。
実はこのカールス教会。
8年前の研修旅行で演奏した思い出深い教会なんです。
知らずに降りた地下鉄駅出口が偶然この教会の目の前だったので、嬉しさと驚きの気持ちが溢れるようでした。
列車事件とは打って変わって幸先いいスタートだなと感じ、ホテルに向かいます。
迷いながらもなんとかトラムに乗り込みホテルに到着しました。
今回泊まったホテルはこちら。
ロビーの方もとても親切でした。
私が受け答えの際、いつもの癖でイタリア語で"Sí"と応えてしまった時に、
もしかして英語よりもイタリア語の方がいい?
少しなら話せるんだよね、
とまさかのドイツ語圏でイタリア語の対応をしていただきました(笑)
ドイツ語はともかく英語はさらにしっかりやらないとなぁ😅
チェックインの時間はまだだったので、
事前に問い合わせた上で荷物を置いてもらうだけのつもりでしたが、部屋が既に空いているとのことでかなり早めにチェックインもさせてもらいました。
部屋はかなり広目でとてもきれいでした。
・カールス教会
荷物も置いたところで早速ウィーン散策開始。
まず初めに来たのは先ほども前を通り過ぎたカールス教会。
18世紀前半、カール6世がペストの撲滅を祈願して造らせた教会だそうで、建築はバロック様式。
設計はバロック建築の巨匠であるフィッシャー・フォン・エアラッハ。
両端に2つの大きな円柱があるのが特徴で、
ドーム型の天井にはロットマイヤーのフレスコ画が描かれています。
バロック様式の傑作のひとつにも数えられているそう。
あいも変わらずとても美しい教会で、
8年前訪れた時には登ることのできなかった
エレベーターを使い、
天井画を間近でみることもできました。
ずっと眺めていたい気持ちを抑え
次の目的地のためオペラ座前のトラム乗り場へ。
■ウィーン中央墓地
次に向かったのはウィーン中央墓地。
(ドイツ語ではWiener Zentralfriedhof
ツェントラールフリートホーフと読みます。)
1874年に建設され、200ヘクタールという広大な敷地を持つ、ヨーロッパで2番目に大きな墓地だそうです。
入り口が4つありますがかなり広いので
音楽家たちのお墓参りをする際は
2番入り口から必ず入りましょう。
他の出入り口だと確実に迷子になります😅
中心街のオペラ座前からはトラムを使って30.40分ほどで着きました。
広い墓地内の23A区内に有名音楽家たちのお墓があります。
・たくさんの作曲家たちのお墓と記念碑
モーツァルト記念碑
こちらはお墓ではなく記念碑です。
モーツァルトのお墓は
"ザンクト・マルクス"という場所あります。
モーツァルトの生きていた時代では埋葬に
お墓を建てるなどの個人区別はなく
人知れず、共同墓地に埋葬されるだけのもの
だったそうです。
そのため今でも彼の確実な埋葬場所はわかっておらず、
ザンクト・マルクスのお墓も
正確な場所かは不明。
この記念碑も もともとザンクト・マルクスに
ありましたがこちらに移設されたものです。
上記の理由も関係して、
お墓はこちらに移動せずザンク・マルクスに
とどまっているのだそう。
ベートーヴェンのお墓
シューベルトのお墓
生前からベートーヴェンを尊敬していた彼のお墓は、
彼自身の要望によりベートーヴェンとお墓を隣同士にしてもらった、というお話もあります。
もともとはベートーヴェンもシューベルトも、ここから11km北西にあるヴェーリンク墓地に埋葬されたそうですが、後に2人揃ってこの
中央墓地へ移されています。
ブラームスのお墓
ヨハン・シュトラウス二世
"美しく青きドナウ"の作曲者としてよく知られています。
ヨハン・シュトラウス一世
ニューイヤーコンサートでおなじみ、
ラデツキー行進曲の作曲者として有名で、先程のシュトラウス二世のお父さんですね。
グルックのお墓
ヨーゼフ・ランナーのお墓
フランツ・ズッペのお墓
カール・ミレッカーのお墓
フーゴ・ヴォルフのお墓
・聖カール・ボロメウス霊園教会
墓地を去る前に墓地中央にある
聖カール・ボロメウス霊園教会へ。
ユーゲントシュティール(アール・ヌーボー)様式で建てられており、
静かながらも明るい雰囲気です。
今回の旅はの記録として写真をたくさん撮ろうと思っていた私ですが
(普段は写真をつい忘れてしまうので。)
静かな落ち着く雰囲気に呑まれて、
宝石を思わせるような深い青色の天井を眺めてしばらく
呆然としてました(笑)
この公園墓地はお参りをする方より散歩をする人が多く
とても明るい雰囲気でした。
散歩をする家族や、芝生に座って談笑する若い女の子達。
静かながらもとても明るい雰囲気に
心洗われるような気持ちになって墓地を後にします。
教会を出るとまっすぐ先に、
私がこの墓地に入る時に使った
2番入り口が見えます。
一日目 後編の記事はこちら⏬
※営業時間等は2021年9月現在のものです。
変更の可能性もありますので正確な時間等は
公式サイトでご確認ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?