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中学校の支援クラスが想像以上に手厚かった話
中学校は本人の意思が優先
小学校のときから支援クラスに通っている我が子は、誰かの助けを上手に受けながら成長してきました。
だからこそ、中学校に進学したときに、いきなりその支援がなくなることに不安がありました。
なので、親としては中学校に行っても、支援クラスに入ってほしいなぁ、というのはあったのですが…。
でも中学校でどこまで支援してくれるかという不安もありました。
小学5年生のときに授業の様子を見学に行ったのですが、普通クラスと何が違う?(少人数で授業をやっている点はよいと思いましたが)という感じでした。
これでついていけるのかなぁ、ちょっと心配だったのです。
小学6年生のときは、子供も一緒に見学に行きました。
内心「子供が支援クラス行かない、と言い出したらどうしよう」と、どきどきだったのですが、幸い「楽しそうだから行ってもいいかな」と言ってくれて、無事(?)支援クラスに入りました。
その見学のときに、印象が強かったのが、他の見学者の親御さんの話です。
親としてはこういう点が心配だから、支援クラスに入ってほしいけど、子供は友達と離れたくないから、入りたくないといっている、という方が数人いたんです。
小学校の支援クラスに入るときも、相当悩みますよね。
でもそれは、親が決断しなきゃいけないから。
子供のこれからを考えて、入ったがいいかどうかを決めないといけないわけです。
それが中学校の場合は、子供もだいぶ意思表示や自意識は芽生えているわけなので、子供の意見も聞いてあげないといけません。
我が子の場合は、親と子の意見が一致していたので、さほど苦労はなかったのですが、対立すると大変だなぁ、と思いました。
そして中学校の先生も「入ってからやっぱやーめた、というのは困るので、よく話し合って、決めてください」というのを強調してました。
支援クラスに入らなくてもやっていける!という自信がある子なのかな?と思うと、ちょっとうらやましい気もします。
でも無理をして中学校生活を送って、勉強だけでなく、友達関係とかでも辛い思いをするのであれば、支援クラスで助けてもらいながら充実した生活を送るのもいいのかなぁ、と思います。
でも中学校に入ったら、どれだけ助けてもらえるのかな、というのが本当に不安であり疑問でした。
でも、入って見たら、とっても手厚かったんです!
入学早々トラブル発生!
どの中学校でも同じ体制ではないと思いますが、うちの子の中学校のことを少し紹介します。
まず普通クラスにも所属しますが、籍は支援クラスにあり、担任も支援クラスの担任になります。
このあたりは小学校と同じでした。
違うのは、その支援クラスの担任が、普通クラスのほうにも副担任のような形で入ってくれることです。
なので、普通クラスでの友達関係や起こったことなども把握してくれていたり、クラスメイトが先生に起こったことを話に来てくれたりします。
状況説明が上手じゃない我が子にとっては、これはとてもありがたかったです。
なので、入学早々に友達とトラブルが起こった時も、周りの子が支援クラスの先生に教えてくれたそうです。
即座に先生が間に入って、話し合いの場を設けて、そのときの話は子供本人からも聞きましたが、先生からも報告してくださいました。
あまりの対応の早さにかなりびっくりしました。
また、支援クラスが4人(2クラスあるので、学年としては8人)というのもあって、1人1人に対応しやすい、というのもあるんだと思います。
中学生なんだから、もっと自分たちでやりなさい、という感じなのかと思ったのですが、小学校のときと変わらず手厚い対応をしてもらえてるな、と思いました。
勉強も支援クラスであることを配慮してもらってる
授業も国語、数学、英語は支援クラスで授業を受けるのですが、そのほかは普通クラスで受けます。
テストはみんな統一かな、と思ったのですが、中間期末は国語、数学、英語は支援クラスで作成しているものでした。
なので、総合の順位などはつきません。
ただそれ以外のテストがとにかく多い…。
校内の実力テストや県、全国、セミナーテストなどなど…、1か月に1回以上はテストがあるんじゃないか、といった感じ。
しかもそういうテストは支援クラスとか関係なく受験するので、がっつり順位も出るんです。
我が子の場合、中間期末はいいのに、実力テストになると点が取れないというのがあるので、どっちが本当の実力なんだか…と迷うところはありますが。
でも中間期末の点数が取れているというのは、授業にはついていけているということと思うので、その点は安心しています。
実力テストの点が取れないのは、ワーキングメモリが少ないことも関係していると思うので、仕方ない部分もあると思ってます。
なんと!先生と親用の連絡帳がある
私が一番驚いたのは、先生と親のやり取りをする連絡帳があることです。
今の担任の先生は丁寧な方で、ちょっとしたことでも、毎日書いてくれます。
しかも褒めてくれることが多い!
それに私からの連絡にもちゃんと返事をくれたり、対応してくれたりします。
ただ「このプリントを今月もらってないです~」ってお知らせしただけのつもりだったのに、ちゃんとコピーして渡してもらったり。
期末テストで点数取れてない教科があったりしたときに、試験前や休みの日の勉強をどうするか、真剣にアドバイスしてもらったり(しかも何日にも渡って)
先生方も忙しいだろうに、こんなご丁寧な対応をしてもらえるなんて!と思ってます。
でもうちの子はあまり状況説明がうまくない、しかも最近思春期に入って、いろいろ話してくれないので、先生からの連絡帳はとてもありがたいのです。
保育園や小学校では子供がうまく話せないから連絡帳ってあるのかな、と思っていましたが、そういうわけではなかったのかもしれませんね。
やっぱり学校でのことを親と共有しておくってのは、支援していく上では重要なことなのかもしれません。
必要なら中学校の支援クラスに入るのはおすすめ
学校にもよるだろうし、校長先生の意向などもあると思うので、どの学校も同じような対応をしてるかというと、そうではないと思います。
各学校に支援クラスがない場合もあると思いますし、支援を受けるには支援学校へ、ということもあるかもしません。
でも子供が支援を受けたほうが、学校生活をスムーズに送ることができる、と感じているなら、中学校でも支援クラスはおすすめです。
ただ、本人が必要としてなければ、全く意味がないとも思っています。
本人が中学生活において、何に重きを置いているか、ということですよね。
部活とか、友達関係とか、学校行事とか、中学校になったら、自主性で動く行事も増えてきます。
それを支援クラスだと決められていたり、制限されていることもあるようです。
うちの子の学校の場合だと、委員会は環境美化委員会に決められています。
そういうのが嫌、全部自分は思ったようにしたい!と思っているなら、支援クラスはおすすめできないかもしれません。
ただ感じたことは、中学校になると、複数の小学校から集まってくるので、いろんな子がいるということです。
なので、どうしてもトラブルも起きやすいなぁ、と。
だからこそ、間に入ってくれるような体制が整っているなら、うちの子のように上手く人間関係が解決できない子には、ありがたいことだったりします。
小学校のときに同じ支援クラスだったのに、中学校では支援クラスに入りたくない!といって、入らなかった友達がいます。
いろいろと問題行動起こしてるなー、と思うこともありますが、じゃあ支援クラスに入ったら解決していたか、というと、そうでもないように思います。
部活も楽しそうにやっていますし、嫌なことを言われても、聞き流す、無視する、という技を身に着けたようです。
でも時々学校に行きたがらなかったり、体調を崩すこともあるようなので、少し無理しているのかな、と感じることもあります。
どっちが正解かはわかりませんが、本人が選択したことが正解と思うので、周りがあーしたがよかった、こうしたらよかったのに、と言うことではないかな、と思います。
本人が決めたことは、親が見守るしかないですよね。(それもなかなか大変で辛いことだったりもしますが)
とはいえ、人生経験が豊富なわけでないので、目先のことで子供は決めてしまうことも多いと思います。
なので、支援クラスに入ることで、どんなメリットやデメリットがあるか、子供本人にはわかりにくいかもしれないので、やはり親ととことん話し合って、支援クラスに入るかどうか、話し合うべきかもしれませんね。
話し合いができるのがいいことでもあり、悩ましいところでもあるかもしれません。