#1 ハーゲンダッツ
SHElikes(以下:シーライクス)でWebマーケティング、Webライティング、広報・PRを勉強しているSHEメイト(受講生)のこまと言います!
おや?と思ったそこのあなた!
そうです、今回は、マーケティングトレースではないんです。
今回は、ブランディングトレースという新たな分野で取り組んでみた内容をアウトプットするための記事です。マーケティングトレースに興味がある方や、新たなトレース方法で戦略を学びたい方向けに書きました。少しでも参考になれば幸いです。
※このトレースはschooで配信している講座内容ですので興味のある方はあわせてご覧ください。
ブランディングトレースについて詳しく知りたい方は、マーケティングトレースでおなじみの黒澤友貴さんのnoteに寄り道してみてください!
今回ご紹介するハーゲンダッツについても触れています。
※ブランディングトレースはSHElikesの講座内容には現在ありませんのでご注意ください。
はじめに
今回のハーゲンダッツは、みんな大好きアイスクリーム!の代表的なブランドではないでしょうか?
(画像:ハーゲンダッツジャパン公式HPより)
皆さんはどのフレーバーがお好きですか?
どんな時にどこで誰と食べたいですか?
自分ならどうやってこのブランドのアイスクリームををみんなに食べてもらいたいですか?
(ここで、ん?これってペルソナ?ってなった方!すごいです!拍手!どの講座でも大切な要素ですね。大事大事!)
では早速講座の内容を整理しながらハーゲンダッツについて切り開いていきます。
フレームワークで考える
ブランディングトレースもマーケティングトレース同様、フレームワークで取り組んでいきます。フレームワークは全部で9つ。大きく分けて3つ。
(#ブランディングトレース のフレームワーク解説より抜粋)
世界観でブランドの背景を知り、
戦略でブランドの正体を知る。
そして最後に
戦術でブランドのターゲットを知ることで理解を深めていきます。
以降、センテンスごとに深めていくためのポイントとわたしがリサーチした内容を一緒に載せていきます。
世界観でブランドの背景を知る
メモ:
ブランドの特徴/歴史
・創始者 ルーベン・マタスの完璧を目指すという哲学のもと「本当に美味しいアイスクリームを作りたい。」そんな想いから、素材を徹底的に厳選して1961年ニューヨークで誕生。1948年8月日本に上陸。
・ミッション:ハーゲンダッツモーメント
→お客様の期待を超えるフローズンデザートを提供することにより、お客様に喜びと感動(ハーゲンダッツ・モーメント)を提供し続ける
・ビジョン:Dedicated to Perfection 完璧を目指す
ブランドビジョン/哲学
・Dedicated to Perfection 完璧を目指す
お客様の視点に立って考えた哲学をもとに
ブランド提供価値
口に入れた時の至福の時間
ポイント:
・MVV(ミッション・バリュー・ビジョン)
→使命・提供価値・理念をもとに事実をリサーチしていく
・HP(ホームページ)の会社概要、IR、採用情報などを見ていくと埋めやすい
・事実を探るのでここは埋めやすいと思う
所感:
ハーゲンダッツって昔は店舗もあって、高級感があるお店のイメージ。でも学生時代は手が届かないからバスキンロビンス(サーティーワン)で我慢してたよなあ。バニラとストロベリーが本当に美味しい!
戦略でブランドの正体を知る
メモ:
ブランドラインナップ/構造
マスターブランド
→ミニカップ、クリスピーサンドバー、パイント、アソートボックス
・選択シチュエーションがある、味、パッケージに注目できるよう分類されている
ブランドシンボル/想起キーワード
POD:こだわり/幸せ
POP:ごほうび/非日常/特別/本物/限定/フレーバー
エビデンス/ファクト(根拠や事実)
・素材、製造方法、キッチンフレンドリー、こだわりのミルク(北海道釧路市)、icecream school(食育)、食品安全の取り組み
・出資率:ハーゲンダッツ50%,サントリーホールディングス40%,タカナシ乳業10%
→サントリーはお水、タカナシは牛乳、それぞれ国内でも完璧を目指していくための企業が関わっている
(動画:ハーゲンダッツジャパン公式HPブランドムービーより)
ポイント:
・このブランドは何を大切に伝えているのか?
・想起イメージを形成する際に以下に分類して考えてみる
言語表現:ブランドネーム/ステートメント/キーメッセージ
視覚表現:ロゴ/ブランドカラー/タイプフェイス
・POD、POPの分け方としては業界競合をリサーチして差別化していく
所感:
この講座内でハーゲンダッツに食育の学校があることを知ったのだけど、もっと学生さんに食べて知って欲しい!なって感じました。美味しい!って原動力だから、食べることへの興味を持つための教育にもっと力を入れてほしいなって思った!そして、バニラの原産地(マダガスカル)の支援をしていることもSDGsに貢献してるんだからもっと前に出してもいいのにな。
コーヒー業界も同じような立ち位置、支援をしていたのでめちゃくちゃ興味が湧いた部分。
戦術でブランドのターゲットを知る
メモ:
ターゲット
アイスは子供→都会的な大人のデザート
メイン:20代〜30代女性
機能:特別感のあるこだわり
感情:ごほうび
タグライン
「幸せだけでできている」
タッチポイント
人:佐藤健さん、中条あやみさん、平手友梨奈さん
メディア:SNS/CM
売場:コンビニ、スーパー
→2週に一度の頻度で新商品の展開、アーティストデザインのコラボ
ARカメラエフェクト※でSNS拡散効果
ポイント:
・ターゲット:共感できる人、企業が求めている価値を探る(STP分析)
・タグライン:ブランドのロゴ設定の中で出てくる言葉、ブレない部分を探る
・タッチポイント:メディア、商品、空間(4P分析)
ブランドとユーザーの接点を分類して洗い出す
※ARカメラエフェクトとは(以下、参考)
所感:
今や携帯電話の中にもう一つ世界があるんじゃないかって思うくらい。一人ひとりのアイデンティティを象徴するSNSが増えてきてるので、今後も運用や広告は「ちょっと変わったこと」をすると流行るよなあって思いました。
目の情報は秒。その瞬間を逃さずに販売タッチポイントをリアル店舗からコンビニやスーパーなど日常で必ず接点ができる場所へ変換したのは成功のひとつだったのかなと思いました。
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以上がフレームワークで考えていくブランディングトレースの流れです。
トレースができたら、マーケティングトレースでも最後に考える視点をブランディングトレースでもやっていきます。ここで終わったら勿体無いでーす!
マーケティングトレースの場合は「自分がその企業のCMOだったら?」
ブランディングトレースの場合は「もし自分がリブランディングするとしたら?」を考察していきます。
自分がブランド責任者で今後この企業の成長戦略を考えるとしたらどうするだろう?何を伝えたいんだろう?
次は、わたしの考えたハーゲンダッツのリブランディングを公開していきます。皆さんも自分の考えたリブランディング案ぜひシェアしてくださいね!
「幸せ、を分かち合う」
リブランディングを考察する場合もフレームワークに沿って行います。
現状に対して自分がどうブランディングしていくかをフレームに当てはめていくだけで完成します。
わたしのアイディアは「シェアハピ」がテーマ。
アイスがきっかけでコニュニケーションができて、幸せが広がるとといいなと思い......
学生時代をふと思い出した時に、よく学校の帰り道にコンビニ寄ってアイス食べながら恋バナしたり、映えのために「かわいい」を探しに出かけたり、部活の試合に勝った時に「ごほうび」で食べたりと、学生をターゲットにしてもハーゲンダッツの求めるターゲットにあながち外れてないよなって考えました。
友人や仲間と食べるアイスクリームって「特別」だったよなあって。
今は難しいからこそ、何かがきっかけでつながって欲しいな。
そこからスターが生まれたり、共感できたり、一緒に遊んでいるみたいにアイスを食べられたらなと思ったのです。
次のターゲットは?(現状:20代〜30代女性/大人のデザート)
行動:若きファッションインフルエンサー、エディター
嗜好:リサーチ好き、服、雑誌、かわいい、メイク、青春
年齢層:10代〜20代女性
価値提供
機能:お洋服を選ぶようにワクワクしながら食べる!
感情:みんなでオンラインでも一緒に食べてる気分になりたい!
エビデンス
ハーゲンダッツのキッチンフレンドリーのベースを崩さずにできること
・日本国内の名物、フルーツを選んだ商品開発
・ファッションブランドとパッケージコラボ
タッチポイント
→リアル店舗でのショッピング需要が減少、ECサイト運営の強化を狙っていくといいのでは?SNS運用を活かして活動している方の支援にもなるのでは?
・SNSブランドインフルエンサー/モデル/エディター
・アイスを撮りたい!と思えるデザインの一般募集→アパレル販売コラボ
(アーティスト、インフルエンサー発掘)
・ファッションデザイナーとのコラボ
→ティーン向けファッション雑誌/SNS/駅etc
タグライン
「幸せ、を分かち合う」
コロナで会えないからこそ撮って!着飾って!食べたい時間を!
想起イメージ
言語:シェアハピ、映え、会いたい!、かわいい!、どれにする?
視覚:ファッションブランド名やデザイン/QRコードでSNSに飛べる
自分自身があると嬉しいなと思ったブランドの姿です。
しかも最近、NYガールズダイアリーっていうドラマ観てるから余計にファッションやSNS運用重視のアイディアになってしまいました。笑
わたしもいつかエディターになりたい願望も込めて。(ここで小声に出しときます)
さいごに
いかがでしたでしょうか?
もし読んでくださった方のなかで、マーケティングトレースで企業分析をして行き詰まっていたのであればぜひこのトレース方法でも挑んで欲しいです。
諦めずに、やり抜いてみてください。
わたし自身、マーケティングトレースとブランディングトレースを2つのトレースを学んだことで分析の手段の幅が広がりました。(視野が広がったと言えばいいのかな。全くのマーケティング初心者なので)
マーケティングトレースで調べやすい企業もあれば、ブランディングトレースの方がスムーズにいく時もある。両方やってみてやっとわかった企業もあるし、分析のアプローチを変えてとことん調べるのもいいと思います。
わたしカスタムで分析したら、必ずアウトプットすること。
自分にも言い聞かせてますが、転けても失敗してもいいから。
まずはみてもらう。
わたしもやってみてるので、やってみませんか?
SHEメイトさんであれば「私なんか」を捨てて。
ここまでお付き合いいただいた方には最大の感謝を込めて。
追記
ところで「ブランド」を作る上で必要な要素ってなんでしょうか?
皆さんの好きなブランドを思い浮かべてみてください。
お洋服や場所、お店なんでもいいです。
でもなぜそもそも好きなんでしょうか?どんなところに惹かれますか?
好きなことを思い出す作業って愛おしいし楽しいのでよかったら目を閉じて思い出してみてください!どうぞ!笑
(やってくださったことを願って......)
どうでしたか?そういえば!って思うことたくさん出てきませんか?
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わたしが思うブランドには必ず「想い」があります。
わたしの場合、いままで働いてきた会社や好きなものも「想い」が詰まっていることが実感できて、自分の中で心の支えになって鼓動を打ちながら「ともに」生きていることが条件のひとつになっています。
わたしのブランド定義はストーリー(背景・歴史)があって作った人の努力や経験が伝わり共感できて夢のあるもの。かな。
ぜひ皆さんの思い描くブランドストーリーも教えてくださ〜い!
ぜひアウトプットしてみて!
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
またの更新まで。