見出し画像

二拠点生活 小郡の暮らし (はじめに)

山口県に頻繁に通うようになり、「やまぐち食べる通信」を創刊するようになるまでに3年くらいかかりました。2012年秋頃から2016年春頃の期間は年に5回から10回、主に元々縁があった萩が中心でした。「やまぐち食べる通信」の取材がはじまると、次第に山口県内のあちこちに活動が広がり、ほぼ毎月、多い時では月3回と山口と東京との行き来が増えました。

2018年3月に突然、それまで金融機関で投資顧問業や法務コンプライアンスなどの仕事に従事していた夫が、山口県内にある顧客先の資産の運用管理責任者として転職することになりました。全くの偶然ですが、夫の両親は山口県の出身で、私と同様縁があるけれど住んだことがない場所だったので興味をもったようです。

いままで、取材先をまわって、ビジネスホテルや民宿などを泊まり歩き、地元の人に紹介されたお店で食事をしていましたが、住むのは初めてです。夫婦ともに都内でしか働いたことがありません。憧れの古民家もペーパードライバーで車を持たない生活者にとっては、冷静に考えると負担が大きいので、勤務先から徒歩15分以内のマンションに落ち着きました。丁度年度変わりで適当な物件も少なく、視界を遮らない田園風景と川をみおろす場所でありながら、大型スーパーやホームセンターまで徒歩5分で行けるところが気に入りました。

今までは旅行気分で地元にできた友人や取材スタッフと飲み歩いていた生活が、夜は家に帰って料理をすることが日常化し、二拠点になったことでライフスタイルが大きく変わりました。

現在新型コロナウィルスの影響による自粛生活が続いているので、昨年までの一年におおよそ2か月程度の山口滞在日数をはるかに超えています。

それも、外出や人との接触を避ける家ごもり生活で、6月前半ですでにこの小郡には約3か月住んでいて、東京の自宅にいる日数よりも多くなっています。

折に触れて、小郡暮しの食事を中心にレシピや食材のことをお伝えしていく予定です。

いいなと思ったら応援しよう!