おばあちゃんが教えてくれた、幸せの作り方
お花のハナちゃん。
私には「お花のハナちゃん」と呼ばれる、おばあちゃんがいた。
そのおばあちゃんの口癖が、私の今の幸せを作ってくれた。
おばあちゃんは、何層にも重ねた紙で作るお花、そう、運動会や学芸会の飾りでよく見る、あの紙のお花。
それを作るのが上手で、年に一度のお祭りの万灯を飾るときに、先頭をきってお花を作っていたので、周りの人から「お花のハナちゃん」と呼ばれるようになったらしい。
ハナちゃんは、ハンバーガーのバンズのような丸い顔で、屈託なく笑う、可愛いおばあちゃんだ