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「ゆったりと」とmeiyoのはじまり

無名のドラマー ワタナベタカシ

この曲が出来たのは、meiyoがかつてワタナベタカシだったころ…いや。ワタナベタカシになる前のこと。
当時、まだソロ活動はしておらず、シガテラというバンドに所属してドラマーをやっていました。

その時はいずれ自分がメインボーカルを務めることになるだなんて、微塵も思っておらず。
ですが、自分が歌うかどうかは置いといて、作曲をすることには興味があり。

当時(今も)、アナログフィッシュというバンドに心底惚れ込んでいて、当時のバンドメンバーからは
「もうアナログフィッシュのことは分かったから」
といなされるのが定番の流れになるほどだったのですが、、、

実はこの曲で使われている「スペースシャトル」というモチーフはアナログフィッシュの「テキサス」という曲から着想を得ているのです。

脳内仮歌

もともと歌う予定なんか全くなかった僕なので、当時は作曲するときに好きなアーティストに【脳内仮歌】を歌ってもらう…なんてことをしていました。

仮歌というのは、カラオケでいう「ガイドボーカル」のようなもので、
例えば奥田民生さんはPUFFYに楽曲提供する際、
意図を伝えるためにご自身で仮歌を吹き込んでいて、
PUFFYのお二人は奥田民生さんが歌ってるverの「渚にまつわるエトセトラ」を聴きながらメロディ、歌詞、歌い方、作曲家の意向を汲む…といったような。
今の僕のように「自分で作って自分が歌う」場合を除き、大抵の音楽制作において、そんな作業が存在しています。

不思議なもので、PUFFYのお二人が歌っているのに、節々に奥田民生さんの特徴が出ていたりして面白いので、意識したことなかった方は是非そう思った上で聴いてみていただきたい…と、脱線してしまいすみません。

何を言いたいのかというと、この曲の脳内仮歌はまさしく僕が敬愛してやまないアナログフィッシュのギターボーカル、下岡晃さんだと言うことです。
脳内で、勝手に下岡さんに歌って貰っていました。

最近ではあくまでも最初から「自分で歌う想定」で作曲をするので、憧れの人に脳内仮歌を任せることはないので、その点で、このアルバムの中ではちょっと珍しい曲なのかもしれません。

…ただ、それはあくまで僕の脳内ではそう、と言うだけの話。
これを誰か別の人に歌ってもらうにしろ、世に出さないにしろ、「こんな曲を作ったんだ!」ということはどうしても人に伝えたかった。
でも、本物の下岡さんに歌ってもらえるわけもなく。笑
止むを得ず自分で歌いました。


結果的にこれが、meiyo(ワタナベタカシ)の始まり、というわけです。


この曲を褒めてくれた人がいたから、ただの無名なドラマーだった僕が今こうして色々な場所でライブをして、CDを出して、色んな人と出会って、この記事を書いているのだと思うと、非常に感慨深いものがあったりして、人生何があるか分からないな〜ってつくづく思ってしまうのでした。


認めてくれる人の存在ってとても大きいです。ありがとね。


「ゆったりと」も収録されているmeiyoの1stアルバム 「羊の皮をかぶった山羊」は今秋発売予定です🐏🐐

https://note.mu/shiburadi/n/n795f9c05ee84
こちらのラジオから「ゆったりと」がワンコーラス聴けるようになっています。是非聴いてみてください🐏

ライブ予定、最新情報などは随時こちらのページにて更新中です!🐏
https://note.mu/meiyo_music/n/n8e0c8af2410b
11月には「羊の皮をかぶった山羊」リリースパーティも行われます。
ぜひご来場ください!🐏

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