山が好きな理由
私は山や森が好きだ。
景色に見ていると心がぎゅってする。
愛おしいと思う。どうしようもなく切ない気持ちになったりもする。
それらの中にいるときも、尊い気持ちになるし明るく楽しい気持ちにもなる。街にいる時より数倍明るい性格の人間に変われたりもする。
それはなんでだろう。単純に空気が良くて気持ちがいいから、あるいは、都会の喧騒に疲れ切っていたりするから、とかもある。
1つとしてあるのは、そこにある様々な命のありさまや背景に心が刺激されるからだとも思う。自然の命は単純に美しくもあり、複雑で莫大なパワーを内包している。人間の想像力なんて到底叶わないほどに多層的で多面的でつかみどころがなくて途方に暮れるほど。それに対してわたしは虚しくもなるし、同時に誰に対しても平等な自然にホッとしたりもする。
守っていこうとか大した使命感は私には抱えきれないけど、一緒にいたい、寄り添わせていてほしいと思う。それが山が好きな理由のひとつ。