オタク経済圏における行動経済学の人文学的な解釈
オタク経済圏における消費者の行動は、社会学的もしくは文化人類学的な解釈によれば、宗教と何かしらの関連性・類似性を見出すことができるだろう。
著者が両領域において素人な為に表現が曖昧な上に特別芯を食っているわけでもなくて恐縮だが、何かしら意義を見出せそうな措定なので発表しておく。別に目新しいわけでもないが、異論の余地が全くない〜ほぼないの領域に位置していることが確認できれば満足である。
資本主義的生産様式、偶像崇拝、思考停止、信者とアンチの二極化・過激化の傾向、これらを材料に理論を発展させられそう。
この経済圏は日本を中心的な震源地として拡大していっていると著者は見ているため、ある程度の日本人の歴史的経験を踏まえた議論が必要である一方で、市場は国際的な拡大の傾向を見せていることから、地理的な側面を過度に強調する必要は無いと考える。
日本人の歴史経験のうち、関連を見出せそうなのは、廃仏毀釈、神道指令、創価学会、オウム真理教、ジャニー喜多川、等々…
特に日本人の精神的空白を生み出した歴史的経過や、世界への拡大については、世界的な世俗化と消費主義への傾倒の傾向と関連付けて議論できそう。