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Apple AirTagの致命的な欠点③

AirTagを買ったときの感動はよく覚えています。鏡面仕上げと設定の簡単さには驚きました。メイテイです。

前回から一晩が経ち、友達を送り出したあと、終着駅の忘れ物センターへと向かいました。



忘れ物センター 天国と地獄

地上の鉄道にある忘れ物センターは記入式だったので、それに記入し、問い合わせの順番を待ちます。

その間にも、AirTagの位置情報は動いていません。急速に減っていくiPhoneのバッテリーは自分の残り体力を表しているようでした。

窓口は二つあり、対応は3人の職員でしていました。手慣れた1人と、オペレーターと指示者のペアです。

ここでは、天国と地獄が分かれていました

片側で問い合わせている夫婦らしきアジア人が、慣れない英語で落とし物を探しています。
妻らしき人は、乳児をあやしながら話し、画像を見せたり、その携帯ごと貸し出して探してもらったり、職員が翻訳機を通して意思疎通をはかったりしていました。ときおり、夫婦間で中国語を話しています。
それでも、探しものは見つからなかったようでした

もう一方の窓口では、日本人がほっとした表情で小綺麗なハンドバッグを受け取り「これです、間違いないです」と円滑なやりとりをしていました

自分はどちらになるのだろう、と考えざるを得ませんでした。

スムーズに終えた日本人に続いて、記入した用紙を見ながら説明をして、届いていないか確認をします。「身分証が入っているんですね。書いてある名前を教えてください」そう言われて自分の名前を伝え、漢字も説明しました。
ラップトップに打ち込んで検索している様子で、後ろの職員が助けながら探してくれています。後ろに職員がバックヤードに行き、戻ってきて少しの間があって「ない」と、そう言われました。
ここが一番届けられている可能性が高かったので、落胆する前に、いくつか質問をしようと思い立ちました。このままでは今日も帰れない
「昨日の夜の電車に置いてしまったので、もし届けてもらっていたら、ラグがあっても今日のこの時間には確認できるはずですか?」
「うーん。ラグはそうですね」
「改札には届けられているけどまだ届いていない、とかあったりしますか」
「いや。ここは関東全域の忘れ物センターだから、もし届けられていたら検索できるし、他の駅にあってもわかる」
どうやら、この道は地獄へと続いているようです

どうにか持ち帰りたい

とは言え、何かしらのヒントは持ち帰りたいと考えました。
「そうですか……ちなみに、周辺で届けられてそうな施設はありますか?」
ああ、それなら、と職員が小さな紙を手に取って、各所の連絡先を教えてくれました。


長くなってしまったので、これからの話はまた書きます。


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メイテイ
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