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『出来ない』は思い込み?脳の仕組みで変わる上達法!

生徒の上達の過程で、こんな経験はありませんか?

・「出来ない…」「苦手…」発言が増えた
・レッスンでは完璧なのに、人前で実力を出せない
・自己卑下モードに陥る

実は、これは単なる努力不足ではなく"脳の仕組み“が関係しているかもしれません

脳には右脳と左脳があり、考え方や捉え方に大きな違いがあります。

ざっくり言うと…
■左脳=論理的、分析的、他者と比較
■右脳=感覚的、情感的、ひらめき

この脳の働きをバランスよく使える事が理想ですが、なかなかそうはいかないようです。
そこで脳の仕組みを踏まえながら、ある実例を見てみましょう。

〜Aさんのお悩み〜
『6/8拍子が大嫌い&この拍子になると周りについていけない、恥ずかしくて部活を辞めたくなる』
ニュアンスは少し違いますが、この様な悩みを抱えていました。
この話題になると、これまで出来ていた他の要素も途端に崩れ落ちていく様子でした。

■周りの評価が基準で自分の価値を決めている
■出来ない=自分はダメ
なんとなく、この辺りに『左脳優位』な立ち位置を感じます。

ここから右脳に移すアプローチへ…

Aさんはオペラ座の怪人が大大大好きだという事を前から知っていましたので、私は次の事を提案しました。

「一旦その譜面から離れよう。
ところで、オペラ座の怪人のエンジェル・オブ・ミュージック(※)今吹ける?
ワンフレーズだけ聴かせてくれる?
Aさんのあの音域すごい綺麗だから、その音で聴いてみたいな〜」
Aさんは戸惑いながらも吹き始めました。

※この曲は劇中でヒロインが歌う『音楽の天使が私を導いてくれている』というとても素敵な曲です。

♪ワンフレーズのオーダーのつもりが、もう既にAさんはゾーンに入っていて、気持ちよ〜くフルコーラス吹き続けました♪

この世界観は徐々に右脳の「今この瞬間を感じる、情感的な感覚」に移行しているので、
私の中では、もうこれで90%は解決です。
出来ない周波数とは真逆の場所にいますから。
(周波数やエネルギーの詳しいお話はまた次回お話しますね!)
そして、私はAさんの熱演の傍でそのフレーズを譜面🎼に書いていきました。

名演奏の後
「今吹いたものを譜面にするとこうなるよ」と見せるとAさんは、ハッ😳と何かに気づいた様子でした。
そうです、この曲は、苦手と訴えていた6/8拍子で構成されています。
Aさんが苦手だったのは「6/8拍子そのもの」ではなく、「今の環境での6/8拍子に違和感を感じていた」だけでした。

「6/8が出来ない=私はダメだ」と思い込んでしまうと左脳がその思考を強化し、ますます「出来ない私」が増幅されてしまいます。
ではなぜ、『好きな曲を吹く』というアプローチでこんなにも変わったのでしょうか。

実は、演奏中の“周波数“や“エネルギー“が大きく影響しているのです。

私たちの思考や感情は見えない“波“の様なものを発しています。
「できない…」と感じている時と、「できる!」と感じている時、エネルギー上ではどんな違いが生まれているでしょうか?
その気分から発せられた音や言葉は、どの様な結果を連れてきてくれるでしょうか?

次回は、この「周波数」と「エネルギー」の秘密を深掘りしていきます!
『出来る!』というエネルギーがあなたのレッスンにどんな奇跡をもたらすのか…楽しみにしていてください!

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