ワタシの10代・ティーンのモヤ子
ワタシの歴史を少し、紹介させてください。
高校1年の冬・1989年に昭和天皇が崩御され、「学校が休校になる!」という
強烈な日を堺に、時代は昭和から平成となりました。ワタシは、昭和と平成の
変わり目ティーンエイジャーです。ネットもスマホもない時代。全ての情報源は
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌。友達との連絡手段は、学校ならノートの切れ端に
伝言を書いて、授業中に回してもらう。帰宅後なら固定電話の「いえでん」。
自分で書きながら「一体いつの時代だよ!」とツッコミたくなるくらいですが、
そーゆー時代にワタシは10代を過ごしたのであります。今日のように世界情勢が
ほぼオンタムで入手できる訳もなく、日本国内の情報ですら、大都市から地方に
拡散されるまでにタイムラグがあったような気がします。ちなみにワタシは地方
出身です。
10代のワタシは、現在、αおよびZ世代の皆さんが、多くの「いいね」を
獲得できるよう「SNS活動」に力を入れるが如く、テレビ・ラジオ番組、
雑誌などで、自分のハガキが取り上げられるように、文章にこだわってみたり、
ハガキをデコってみたり、絵手紙風にしたり。[ハガキ活動」に傾注しており
ました。こうやって書くと、今も40年前も根底にあるものは、さして変わって
ねーし!と、一瞬思うのですが、なんせツールが違いすぎる。そのスピードに
マッハの差がある訳です。
「ハガキを書いてポストに入れて、相手が受け取って。。」
「はぁ〜?これって、余裕で1週間はかかるよね。
相手がハガキを受け取る頃には、違うトレンドきてるでしょ!」
と鬼の首を取ったように、常にデジタルマウントしてくる我が子たちの
ドヤ顔が浮かんできて、若干イラッとしてきました(笑)。
すみません、少し、話がズレました。
本題に戻しますと、
思えばこの頃からワタシは文章を書くことが好きだったんだろうと思います。
さらに、大学受験用の小論文講座で、現代国語の先生に「あなたは言葉にとても
敏感ですね」と褒めていただいたことで、完全に調子に乗ったワタシは「自分は
文章を書くことが得意なのかもしれない」と思うようになりました。
50年間生きてきて思うのですが、この、思い込みというやつは、存外に大きな
原動力になる気がします。「自分ってこうなのかも。」と思い始めると、無意識のうちにその方向に自分を向かわせる選択をしている気がするのです。
その後、大学進学を果たしたワタシは、なぜか経済学部を選択した訳ですが、最終的には民法のゼミを専攻するという極めて意味不明な舵を取り、卒業後は地方の広告制作プロダクションに営業職で採用されたものの、制作現場を見ているうちに、自分も書いてみたいなぁと思うようになり、営業しながらコピーもコソコソ
書いていました。よく考えもせずに、あっちゃこっちゃ、フラフラしたのですが、結局は、「文章を書くことが得意なのかもしれない。」というところに舞い戻っていました。