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1995年のバックパッカー#44 インドネシア1 バリ島ーロンボック島 クタからギリ・アイルへ。
インドネシアは世界で最もイスラム教徒の多い国だ。人口の9割近くがイスラム教を信仰する国だが、その中でバリ島はインドに始まったヒンドゥー教徒が大多数を占める珍しい島だ。
僕は無宗教なので、そこに対しては深い思いはなかった。ただ、バリ島という場所には、もともと好奇心を多く持っていた。
東京にいる頃から、クラブに集まる今の僕のような外国人トラベラー達がバリ島を称賛するのをひつこく聞いていたし、芸術家を魅了してやまないという噂や記事をよく目にしていた。
バリ島には何かがあるらしい。一度は行ってみたい。この旅で東南アジア、インドネシアを訪れる時は必ず寄ろうと決めていた。いったいどれほどのものかと。
僕が最初に訪れたバリ島の町は、クタだった。
大きく分けて、バリには海の文化と山の文化がある。それぞれに興味があったので、まず海の町クタ、その次に山の町ウブドを訪れることにした。
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