療育現場からのつぶやき(14)
さてさて、早いもので、9月も最終日となりました。
コツコツがとにかく苦手な私の「今年は月に一度は投稿するチャレンジ」、危うく途切れるところでしたが、なんとか滑り込みセーフです😅
先日の療育で担当した年長さん。お母さんから、最近、夕方になると癇癪がひどくて…と、ご相談がありました。
それまでの療育でも、お母さんと私が話をしていると「私のことを見てて❗️」と言わんばかりに話しかけてきて、なかなかお母さんとゆっくりお話させてもらえないお子さんでした。
年長さんともなると、大人の話の詳細まではわからないとしても、お母さんが自分に関する心配事を話しているということはわかるので、療育者としても気をつかうところです。
その日、私は、お母さんが笑顔で幸せでいることがお子さんの幸せや心の安定に直結すること、そのためには、お母さんご自身が頑張っている自分を認めて愛して、自分へのダメ出しをしないでいただきたいこと、について話をしました。
すると、どうでしょう✨
そのお子さんは普段のように割り込んでくることなく、初めてのパズルを2つ完成させ、その後、お絵描きをすると言って、可愛らしい女の子2人が並んでいる絵を描いてくれました。
しかも、これは誰?と尋ねると、
「○○(ご自分の名前)と先生♥️」と。
経験上、園児さんがそういう絵を描いた場合ほぼ「私とママ」か「私とお友達」なので、ビックリ😲
そして、髪型やドレスの色やリボンの色について私の好みを聴きながら、それはそれは丁寧にその絵を仕上げ、「先生これ、飾っていいよ♥️」と、プレゼントしてくれました。
きっとお子さんなりに、大好きなママが今、先生と大切な話をしている✨と、感じてくれたのだろうと思います😊
お母さんは、そんな娘さんのご様子に驚きながらも、とても嬉しそうに「そういえばこの子、2歳ぐらいの時すごくパズルが得意でした」「○○、またパズルやろうか❓️」と、最初の困った表情はどこへやら、とても優しい笑顔になっておられました😊
それはまるで、50分間の魔法にかかったかのような、穏やかで幸せな時間と空間で。
その他にも、お子さんとお母さんのポテンシャルを引き出す療育について考える機会の多かった9月の、つぶやきでした。