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アフリカ日記⑫コーヒー農園へ



今日は待ちに待ったコーヒー農園へ!JICAの青年海外協力隊としてコパカキと携わっている田中さんとツアーガイドさんに案内してもらいます!先に総括を述べると、コーヒー豆になるまでにうまくエコシステムが循環してて素敵な組合だった☕️

▶︎コーヒー農家さんへ


朝8時半に集合して、コーヒー農家へ向かう。車を用意していただけると聞いて行ったけど、なんか修理中なんだそうで車出せなくなって、結局バイクタクシーで行った。畑の横のガタガタあぜ道もバイクで走行するもんでスリル満点だった


今回伺ったのは、Yamfashije Uwera Sainte Marie(ウェラ セントマリ)という女性のコーヒー農家さん!今年51歳だそうで、コーヒー農家をはじめて32年って仰ってました!笑顔があどけなくてかわいくてずっと見てられた。コパカキの農園は女性農家の割合も多く、大体男性6割:女性4割くらいかなあと田中さんが仰っていた。

コーヒー豆の収穫は3-7月の夏の時期だそうで、3月後半に伺ったもんだから、木には緑のチェリー9:熟したチェリー1くらいの割合でなってあった。今週から収穫期で大変になるらしい。



コーヒーの木は約7年ほどでダメになる。ダメになるというのはコーヒーチェリーの実の収穫量が一気に変わるらしい。なので7年ほど経つとバッサリ1回切ってしまう。そうすると、また新しい幹が多くの収穫量を産む木に変貌する。それを4.5回繰り返し大体30年でベストらしい。幹の数で何年生きて来たかがわかる、沢山の枝分かれしている木があって、大事に育てられて来たのだなと思ってた

またスラッシング、マルチングの話も聞いた。スラッシングは木の周りだけ雑草やバナナの木などの土を覆うものをかけておく方法。マルチングは一定の距離に限らず農園全体の土を覆っておく方法。土をカバーすることによって、良質な土壌が流れて行かないし、土壌が乾かずウエットな状態にできる。全部カバーした方がコーヒー豆のクオリティ上がるけど、それをするために多くの人件費かかるから、周り1メートルくらいだけカバーしてあげた方が、安くて良質な豆を提供できると言ってた

あと驚いたのはコーヒー農園はコーヒーの木だけではない。「ファイアーウッド」というでかくて高い木を一定の距離感で植える。そうすることで夏は影を作り、コーヒーの木を守る。また太くて強い根を地中に張り巡らすことによってなんちゃらかんちゃらと言ってた。ここではグレベリアをファイアーウッドとして使っているらしい。


↓ファイアーウッド



コーヒーチェリーも収穫し損ない熟れてしまったものは早く摘みとるそう。そうでないと土壌の栄養を吸収してしまうから、カットすることは大事で少数にたくさんの栄養が届くようにしている

説明の後は、彼女の家にお招きになって質問タイムを作ってくれた。


Q1 ひとりでこのコーヒー農園を担ってるの?

A 彼女と、彼女の家族で賄っているらしい。彼女には子供が3人いて、孫もいるそう。収穫など子供たちが時間ある時に手伝ってもらっていて、家族全体で農園を担っているそう


Q2 コーヒー収穫期(多忙期)以外はどうやって生活しているの?

A バナナや豆、キャッサバ、いろんな豆や花を育てているそう。ここらでコーヒー農家専門の人はいなく、大体他の活動と兼ねながらやっているらしい。特にバナナは年中なるしお金になるらしい。でもコーヒー豆の方が高く売れる。実は、こっちはバナナビールというものが多く出回っている。バナナ味のビールではなくて、バナナを発酵したものから織りなすビール🍺少し飲ませてもらったんだけど、なんとも言い難いような味だった、バナナの風味は一切なく安めの重めのビール、、、ってかんじ!バナナは汎用性がある

↓バナナビール


Q3 コーヒーよく飲むの?

A 毎日ではないけど、飲むらしい。実はコーヒー豆の有名な産地でありながら、こちらの人々はほぼコーヒーを飲まない。文化、という一言で片付けることもできるけど、コーヒーを飲むにはミルやドリッパーなどたくさんの器具が必要でそれが原因?

最後に田中さんの提案で、カフェの宣伝ムービー作ったらどう?と言ってくれた。わたしもノリノリで、宣伝ムービーを作ることになった。農園の方も、嫌がることなく丁寧に対応してくれて感謝だった!まず農家さんがルワンダ語で自己紹介やメッセージ、豆の特徴を喋り、ガイドのモーゼスが英語で説明してくれる流れになった。わたしが日本に帰って日本語字幕をつけなければならない、はじめての翻訳家×動画編集いけるかな🙂


▶︎コパカキツアー


友達2人がカロンギに到着し、いよいよツアーへ!コパカキはカロンギのコーヒー組合の名前で、収穫したコーヒーチェリーをコーヒー豆へ加工するところです。

中には、agasekeという女性の若い人々のコミュニティからなるコーヒー農園があった。また、ここは牛も育てている!コンポストとして、牛のうんちを使用するのだが買ったら高いということなので、飼育しているそうだ。ウォームコンポストの部分も見せてもらったんだけど、たくさんミミズがいて、きちんと分解されているなと思った。ミミズのおしっこも害虫の駆除等に使うようで、しっかりと桶に溜めていてエコなサイクルが回っていると思った。

コーヒーチェリーから生豆にする流れの中で、農園で働いている人たちがたくさんいた。彼らの日給は1ドルらしい。日本円で言うと100円。驚いた。彼らの仕事をこの目で見て、なかなか大変な仕事だと思った。いちばん大変な仕事をしているのに、彼らに入るお金は1ドル、、、。彼らや農家が1番大変なのに、商社や関税に持ってかれてしまい、入るべき人にお金が入らない仕組みが完成してしまっている。よくフェアトレードという言葉を耳にするが、実際の現場の人々の働きを見て大事な動きだと思った。何もしないで付加価値をつける仕事と彼らの仕事を比べても、そこまで大きな差があるとは思えない。適切な配当が届きますように、、、


ツアーの最後には伝統的なローストを生豆の状態から見せてもらった。ローストなんかしたことなかったので、「はぜる(パチパチはねる状態)」っていう動詞を初めて聞いた。いちはぜ、にはぜってあって、ローストしてたらパチパチ音がする状態になって、静かになって、また2回目パチパチはねてきたらもう焼けてるくらいらしい!焙煎する人は音を聞いて見分けるらしい



最後にコーヒーを飲ませてもらったんだけど、すんごく美味しかった◎頼んでおいたコーヒー豆1KGと、あとおまけに生豆も500gもらった☕️しっかり大事に大事に使いたいと思う!こんな素敵な農園を、そして組合をもっとみんなに知ってもらえればいいなと思う。微力ながら、わたしのカフェ運営を通してルワンダ産コーヒーの宣伝になればいいと思った!









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