見出し画像

Intermission(仮)

将棋を見た!

noteを書き始めてこのかた、なんとなく話題は音楽に寄っている。
まあそれも良いものだ。付き合いも長いし時に優しくも厳しくも私を支えてくれているのだから。
今回はちょっと話題を変えてみようと思う。


Abema将棋に出会ってしまう

 3年ほど前に引っ越しした折に自宅のネット環境を(遅ればせながら)整備したら、テレビでネット動画やチャンネルを見られるようになった。(本当に今更である)
最初は声優さんの番組目当てでAbema TVを契約したのだが、
「Abema将棋師弟トーナメント」なる番組にふらっと立ち寄ってしまった。
将棋界(!)の師弟関係からトーナメントを考案するに至った佐藤康光九段(当時は将棋連盟会長)の、ちょっと怖そうだが素敵なお姿、師匠が集まってのトークの面白さにすっかり囚われてしまった。
多分これが私と将棋の出会いだ。
大昔、中学高校の時分は羽生善治先生が着々とタイトルを攻めており、ど素人でも「やってて良かった公文式」でお姿を知ってはいたが、将棋そのものへの興味にはつながらなかったように記憶している。
人の面白さから将棋そのものに興味を持ったのはAbema TVが最初なのだ。

師弟トーナメントからAbemaトーナメント(チーム戦)へ、そして・・・

 師弟トーナメントは将棋観戦としても、また人間ドラマとしても十二分に面白かった。いや今も回を重ねているのだから「面白い」が適切か。
持ち時間が短い「早指し」も初心者には楽しみやすい要素だと思う。
ルールは何となく知っている、でも色々な戦型や戦局はわからなくてもバシバシと駒が盤上を駆け回る、時々ふと双方の有利不利が見えたり、何より対局に注力する棋士の姿を盤上と同時進行で見られるのだ。
野蛮な表現が許されるならローマ帝国の剣闘士の戦いを見る民衆のようなものか。
実際に身体を損傷したり命を失うことはなくても盤上の戦いがとにかく激しいのだ。
生まれてこの方スポーツ観戦にも微塵の興味を持たずに生きてきた私がよもや将棋観戦にひっそりと覚醒するとは!

 師弟トーナメントがあれば元祖のトーナメントもある。次に手を出した番組は、そう「Abema将棋トーナメント」。
 当時は初回からの個人戦から団体戦にスタイルを変えた第3回が始まった頃。
まあリアルタイムから攻めようとこちらから見始めた。
チーム動画で不思議と惹きつけられてしまった「チームGoodboys」。
二人の若者に挟まれたやや小柄なその方は二人から「竜王」と呼ばれていた。
今はこの方が「竜王」なのか。
おっとりとしている(ように当時は見えた)は、くしゃっと屈託なく笑いながらぽつりぽつりと言葉を紡ぎつつ、でもおもろいポイントはしっかり押さえたトークを展開している。

「なんて可愛らしい!」
失礼ながらこう思ってしまった。
一方で対局中のアサシンのような戦う姿のギャップ(当時はそう思った)に文字通り「撃ち抜かれた」のだ。

そこからは全てのチーム動画から対局をえっちらおっちら追いかけ続け、果ては公式戦の観戦や大盤解説に足を運ぶとは・・・苦笑。

ただ悲しいかな、指す方にはなかなか心が向かずもっぱら「観る将」で満足しちゃってるのだ。
まあ言い訳は色々あるけど「対面での勝負」に心がついていかないのが大きいか。

書いていてだいぶ恥ずかしい。
将棋のことも追々書いてみます。ではでは。

ちなみにBGMはブダペスト記念ホルンカルテットの「Cornologia」をかけつつ書いている。

いいなと思ったら応援しよう!