次男、高校卒業

※2年前に書いて、すぐに非公開にしていたものです。
この記事に書いた子は、この春に短大を卒業、社会人になります。
 早いなぁ。



次男が無事に、高校を卒業しました。
3年間、よく頑張りました。
特にコロナ禍になってからは「こんな筈じゃなかった」の連続だったと思います。そのなかでも、腐らずに過ごしてきたことは、本当に賞賛に値すると思っています。

次男は中学校で合唱部に入ったことがきっかけで、もっと歌を専門的に学びたいと、音楽科のある高校を選びました。
引き続き合唱部にも入り、個人・団体とさまざまな舞台に立つ機会を与えられ、仲間たちと共に歌い、尊敬する先輩たちの背中を追いかけながら、毎日一生懸命過ごしていました。
それが、二年に進級する直前での突然の休校。
特に歌は飛沫感染の原因とされ、休校が解除になってからも部活動の制限内容は他部より厳しく、さまざまなコンクールや合唱祭も中止になりました。
学校での実技授業は流石に実施されましたが、先生や講師の方々含めて、かなり対応に苦慮し、緊張状態が続いていたことは、子供たちの様子から察することができました。
本当に、頭が下がる思いです。

楽しみにしていた修学旅行も中止。
文化祭も、何故かスポーツイベントに。
本当なら千人近い一般客を集めて実施される演奏会も、保護者1名のみ、あるいは同居の家族のみ許可でどうにか実施。
集大成となる卒業演奏会も、例年使用している国内有数の音響設備を誇るホールは、ワクチン接種会場となったため使用不可。
代替となった会場は、近々取り壊しが決まっている鳴りの悪い古いホール、しかも持ち時間を1分短縮されて直前で曲目変更した生徒も多数…と、最後まで落胆と諦観のため息が止まらない日々でした。
命には代えられない、誰が悪いわけでもない、どうにも仕方のないこととは言え、とても歯痒く悔しい気持ちは、今も消えません。

クラスメイトたちの進路は、様々です。
音大に進学する子ももちろんいますが、次男のように音楽の経験を生かしつつ保育士や教職を目指す子、舞台の裏方の仕事や楽器の修理・調律に興味を持って、その専門学校に通う子、就職して働きながらレッスンを続け、ミュージカル俳優や歌手を目指す子などもいます。
コロナ禍を完全に抜けるまで、後もう少し時間がかかりそうですが、それぞれの目指す道の先で、この3年の学びが大きく開花し、光り輝く未来が待っていることを、心の底から願っています。