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じっちゃんとばっちゃんとモーニンと

 朝からコメダに行くのは久しぶりだ。なぜなら12月から1月にかけて参加していた体質改革プログラムでは、カフェインの摂取が禁止されていたから。(カフェインは胃に負担をかけるため摂取不可だった。)あと、私のことを唯一覚えていてくれた店員さんが昨年卒業してしまったからというのもある。でも今日は、朝体重を測ってみたら-26kgになってたし。スタバでは小さいテーブルしか使えないし。久しぶりにモーニングトーストなぞつけてもいいんじゃないか、と思って数ヶ月ぶりに足を運んだ。

 うちの近所のコメダは、ちょっと仕事をする時に集中できる居場所としてちょうどいい。まず何より、1人で行っても4人がけテーブルを独占できる点がいい。混んでいるコメダではできないが、うちの近所ならできる。パソコンを開いていても全く問題ない。資料は開けるし、キーボードまで腕も伸ばせるし、テーブルの上にあるメニューや塩なんかも邪魔に感じずに済む。

 さらに、椅子が動かせるのが地味にいい。私はパソコンを使う時、椅子を少し机に寄せて深く、そして背筋を伸ばして座りたい。なんと地元のコメダは、ソファー席でも、席をずらすことができるのだ(もちろん帰りには戻す)。これができないコメダもあるから要注意だが、大丈夫。うちの近所のコメダは全席確認済みだ。

 あと気に入っているのが、特に朝は、本気でじーちゃんばーちゃんの溜まり場になっているところだ。かなり混む。私のように1人でスポーツ新聞を広げながらテーブル席を占拠しているじーちゃんや、きゃっきゃと話に花を咲かせるばーちゃんグループもいる。時々、何にも話をしないのに、3人で静かにコーヒーをおのおの楽しんでいるじーちゃんグループもみかける。あまりに気になったので30分くらい観察してみたが、3人とも特に話すでもなくただただコーヒーを飲んでいた。

 朝8時オープンのコメダで、9時にはそんなじーちゃんばーちゃんでコメダは賑わっている。この光景を見ると「いっときの流行りとかではなく、名古屋にはモーニング文化があるって本当なんだなあ」としみじみ思う。

「自分がもしお店をやるなら」

 そう考えると、ふと浮かぶ顧客イメージは、なぜか若い人や同世代の活発に活動している人たちが出入りする店をついイメージしてしまう。なんかちょっと鉄骨とか使っちゃったり、空間が広々としてたり、店内には名前も知らないようなエアプランツが天井からぶらさがってたり、インテリアにデンマークのランプなんか置いちゃったりして。えー!めっちゃおしゃれなお店じゃん!なんて言われて、ありがとー念願のお店を持てたよ!とか言う自分がいる。

 でもコメダに来ると、そんなおしゃれさとかって、なんか自分のエゴでもあるのかなあなんて思ってしまう。おしゃれな場所があるのは嬉しい。増えるのも、嬉しい。でも、こうやっておじいちゃんにもおばあちゃんがまるで我が家にいるみたいに、のびのびと(!?)過ごせる場所。そこに若いカップルもいて。子連れの家族もいて。こんな場所が全国に広がっている。そんな価値もものすごくいいよなあ。すごいよなあ。

 なんて、そんなことをおもいながら、今日も机の椅子をずらして、カタカタカタカタ作業をしている。


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特にまとまらない思考や、その日起こったことをとりとめなく書くだけです。何か学ぶこともないし、特におもしろいこともないかもしれません。「意味…

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