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対面で絵を見てもらう勇気が無い方へ。たねニャンの誕生秘話にのせて

皆さまこんにちは。今回は創作大賞2024に応募中のマンガエッセイ、「たねニャン日和」の主人公たねニャンが生まれたいきさつについて書こうと思います。

 たねニャンは、ある時の落書きから生まれました。その頃わたしは、大学を中退して絵をやめようかなと思っていました。フリーマーケット形式のアート市があると聞き、なんとなく気晴らしにポストカードでも描いて出してみよう。と思い立ち絵を描くものの、モヤモヤした思考が邪魔して進みませんでした。

そんな時、母が私(作者)の絵は線がいいのよね~と言ってくれたのをきっかけに、殴り書きでボールペンで猫を描きました。

ボールペンを持つと、するすると何も考えず手が進み、とりあえずなんとなく描いているうちに楽しくなってきました。そして落書きのようなものが出来、熱中した私はそのまま20作品ほど仕上げました。


こどもの頃におえかきをする感覚でした。

 アート市当日までコピー機をフル稼働させポストカードを100枚ほど作りました。

アート市当日になり、足を止めて下さるお客さんは、可愛い‼️と言って買っていって下さりました。その時にたねニャンの絵は真ん中に飾り、少し暗い絵だったので売れ行きはぼちぼちでした。ある男性が足を止めてたねニャンが鉢植えを抱いている絵はがきを見て、「なんか、、、これいいよねぇ~寂しい表情がなんかいいよね~」としみじみ感想を言って下さいました。その時に、絵は色んな人が見てくれることで色んな感想が聞ける事を発見しました。今までの私は自分の世界観を確立することで必死でした。そして見てくれる人に対して絵がどう見えるか、何を伝えたいか、そこにメッセージはあるのか、という大事なことが抜け落ちていたことに気が付きました。 


鉢植えを持つたねニャン

そして、結果は半分ほどポストカードは無くなりました。

殴り書きの絵だったかもしれない。
でもそれを買ってくれた人は何かを感じていいと思ってくれた。それは多分私が楽しく描いた感情や、今までの絵に対する想いが詰まっていたのだと思います。ボールペン一本でも、今まで私のやってきた足跡はそこにあったのです。
そして私は置いた筆をもう一度持とうと決めたのでした。

たねニャン、ありがとう。
こんな、機会を作ってくれて。

そして見てくれたお客様、さらに買ってくれたお客様には本当に感謝しかありません。本当にありがとうございます。

今は別のアート市ですが、年に何回か出展させて頂いています。

対面で感想を聞くことは勇気がいりますが、逆に、お客さんから勇気をもらえることの方が多いと思います。
色んな人が色んな事を言ってくれます。もちろん厳しいことも。でもそのなかで学ぶ事が本当に沢山あります。何より見てもらえるという張り合いが絵を描くモチベーションの1つにもなると思います。

とても楽しいですよ!

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