駐在妻を経験してからずっと思っていること

駐妻になると悪意をぶつけられる

駐妻になると、「『駐妻』が嫌いな赤の他人」も喧嘩を売ってくる。

赤の他人からステータス分類され、ステレオタイプだけで判断される。
最初から悪印象を持たれた上で接されたり、SNSなどで「駐在妻ってこうなんだって。最低だね」と投稿されたりする。

駐妻というだけでマウンティングをされたり、批判されるのは、言うまでもないがすごくムカつくことである。
そして、自分も「経験したこと無い立場のことを見聞きした情報と想像だけでdisらないように」と気をつけるようになった。
イメージだけで判断されるのがこんなに厄介だとは思わなかった。なにせ相手は終始想像上の「駐妻」を設定して勝手に戦っていて、時々私に気がついたかのように火をぶん投げてくるのだ。和解には誤解をどうにかすることから始めないといけないし、そして私には赤の他人にそこまでする器量も気力もない。

駐妻は皆無知で高慢で鼻持ちならない奴なのだろうか

確かに駐妻の中には頭のおかしい人もいる。
しかし、頭のおかしい人は駐妻じゃない人の中にもたくさんいるのだ。
当初は自分が駐妻だから、「頭のおかしい駐妻」を批判する声ばかり拾ってしまうのかもと思っていたが、それにしたって他の属性、例えば駐在員や完全移住した人に比べたら、批判されていることが多い気がする。

駐妻は批判されやすい・叩きやすい

もしかしたら、駐妻は批判しやすいのかもしれない。
基本、駐妻本人は現地で仕事をしていないから、批判して怒らせてもビジネスに直接影響があることが少ないし、いずれ帰国するから現地での縁は切れやすい。
何より、駐妻自身も仕事をしてない負い目やら、異国での自己実現が上手くいかないやらで「駐妻」を低く見ていて、駐妻であることに自信を持ってない人も多い印象がある。
自信がないこと、それは性格の悪い他者に付け込まれて利用されがちだということだと思う。もっと言えば、『誰かを見下して、「自分はまだマシだ」と安心したい人』の踏み台にされやすい。

そう考えると、駐妻は誰かのサンドバッグにされやすい土壌ができてしまっているのかもしれない。

世の中、SDGsやらLGBTへの理解やらが以前より進んでいるとは思うが、こうした駐妻への扱いも、そろそろ見直されてきても良いのではないだろうか。
駐妻を取り巻くコミュニティが昭和的と揶揄されることがあるが、いつまでも「バカにしていい存在」を作り出して固定している行為こそ、古すぎるのでは?
自己評価の低い駐妻でも、いきなりの批判や偏見には声をあげていいのでは?


ネットで延々繰り返される、駐妻の悪行報告・批判を見て、
駐妻の頃から、駐妻じゃなくなった今でも思っていること

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