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Apple II ▷ タッチディスプレイ工作記(3)
▷ スケッチ:つくりたいものの姿
Arduino(Metro Mini 328)とデジタルポテンショメータを組み合わせたゲームI/Oインタフェースを工作して,Apple IIにトラックパッドを接続できるようになった頃からタッチディスプレイは視野に入っていました.
そこで「ぼくがつくりたいものは一体何かを」と自身に問うてみました.
そうした時,手で考えるヒトはスケッチブックを開いてなんとなく落書きすることから始めます.といってもあたまにアイデアが降りてくることはまずありません.最初は具体的になにかを描き始めるのではなく,目の前にある腕時計などの小物,棚にあるぬいぐるみなどをスケッチすることから始めます.手のウォーミングアップです.こうして手を動かしているうちに,なんとなくつくりたいものの姿が紙面にその姿が現れてくるのです.
図1はそのようにして描いたスケッチではありません.当時のスケッチを探したのですがファイルのどこかに埋もれてしまったようで,ちょっと見つからず,こんな感じのものを描いたという(理想化された)再現図です.
![](https://assets.st-note.com/img/1668945371498-QS1rAVQa07.jpg?width=1200)
▷ スケッチから仕様を取捨選択して決める
スケッチは複数枚描いているうちに共通したパタンが出現するようになります.その共通項がぼくがつくりたいものの姿,完成形としての仕様になります.それらをまとめると以下のようになります.
透過型タッチパネルを採用する,
抵抗膜方式4線式は取り扱いやすいが(プラスチック素材のため)透明度がいまひとつなので,静電容量式とする,
手持ちの10インチ(16:9)あるいは8インチ(4:3)の液晶ディスプレイに取り付けられるサイズとする,
タッチパネル上の接触点とディスプレイ上の描画座標は一致するようにする(位置分解能),
机上で下絵などをトレースしてイラストを描けるようにする(1. 特長をいかす),
Apple IIとの接続はゲームI/Oとする.
次回は透過型タッチパネルについて書くことにします.
▷ 余談
ぼくは具体的なかたちをもつものを工作する際,とにかくたくさんのスケッチを描きます.時には所在なく落書きをしているうちに「これつくるとおもしろい!」というものを発見することもあります.
昔はスケッチブックを用意していましたが,最近はA5サイズに裁断した裏紙を厚さ1センチほどにしてガンタッカー(強力ステープラ)で束ねたものを使っています.